画像はB共同企業体のプレゼンから
広島の新サッカースタジアムいよいよ-
広島市が中区基町の中央公園に建設する新サッカースタジアムの「整備等事業者選定審議会」第2回が3月30日午前、広島市中区の広島市役所であった。
広島市は早期完成に向けて、設計施工一括発注方式(DB方式)で昨年10月から募集をかけ、4企業体の応募があった。今回はそれぞれが持ち時間20分でプレゼンテーションを行った。
広島市が選出した8名の「事業者選定審議会委員」は午後から4企業体の提案書について個別に質疑を行った。
それぞれの案は同委員によって各項目ごとに採点される。委員ひとりの持ち点は100点。その8割の素点を「技術点」として残り2割の「価格点」との合計で最も得点の高い作品が「優先交渉権者」となる。「価格点」は低価格なほど得点が高い。
3月31日午前には同選定審議会第3回があり「最優先交渉権者」が決まりこの日、松井市長に答申され、6月の市議会を経て正式にGOサイン、となる。
これまで新サッカースタジアムについては紆余曲折がある中で、多くの話合いが持たれ、多くの専門家がその提案や助言を行ったきた。
今回のコンペでは、365日賑わうマチナカスタジアム、スタジアムを中心とした広範囲の周辺施設との連携、河岸や広場と隣接している立地の特性、平和公園から北側へ伸びる丹下健三の「平和の軸線」など、過去の話合いや市民らからのアンケートの中で求められた項目を踏まえて、各企業体が目指す独自性が問われるものとなった。
新サッカースタジアムをホームスタジアムとするサンフレッチェ広島ではすでにオフィシャルサイトで独自のスタジアムイメージを動画などで紹介しているが、今回の提案の中には、例えばスタジアムの南東と南西のコーナーの部分がオープンとなっているなど、共通するデザイン設計もあった。
プレゼンの様子は広島市公式YouTubeチャンネルに掲載される。(この項続く)
広スタ特命取材班