画像は広島主力組の日南キャンプ、一本締めを待つ天福球場のファン
2月1日に始まった広島主力組の宮崎・日南キャンプが2月13日、終了した。正午までに主力組はメーン練習場の天福球場を後にして、入れ替わりで二軍が球場入りした。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で前年の日南キャンプは中止となり、2年ぶりとなった今回のキャンプは広島が日南にやってきて60周年を迎えるという区切りになった。
そのため60周年を祝う幟などで街中の風景は賑やかだった。一方でキャンプ期間中でも天福球場に近い油津商店街は、数日を除きほぼ人影のない状況だった。
スタンドやバーが軒を連ねる一角も、まん延防止等重点措置の適用を受け臨時休業する店がほとんどだった。
天福球場の目の前にあるカープタウン。コロナ以前には連日、黒山の人だかりだったこのスペースも、訪れるファンの姿はまばらな日が続いた。
飲食やカープグッズほか物販ブースが並ぶが、「コロナ前の売上と比べれば1割程度にしかならない」という悲痛な声が最終日に聞かれた。
賑わう時にはテレビ、新聞もこぞってニュースにするが逆の時は皆無…
だが、その両面を伝えるのがメディアの役目。
天福球場スタンドにコロナ以前並みの活気が戻ったのは建国記念の日、この一日だけだった。
建国記念の日、賑わう天福球場スタンド
しかし、大半の日の天福球場はファンの姿まばら…
天福球場に近い商店街にはまん延防止等重点措置による休業張り紙、街中の人の姿もあまり見かけない
日南市が宮崎市から車で1時間以上もかかる場所にあることもファンが来ない要因だろう。
それでも、無観客と比べれば実際にグラウンドに立つ選手にすればぜんぜん感じられ方は違うのだろう。
最終日、投手キャプテンの九里亜蓮はあいさつの始めに「みなさん、サポートありがとうございました。日南まで足を運んで下さったファンのみなさん、ありがとうございました!」とファンにメッセージを贈りそして一本締めで無事、日南キャンプを終えた。
その様子をカメラを持ちスタンドで見届けたファンは30人にも満たなかった。