画像は広陵大応援旗
第107回全国高校野球選手権記念広島大会第12日(7月26日)
大会3連覇を目指す広陵と、49年ぶり夏の甲子園を目指す崇徳の決勝は、崇徳・徳丸凜空と広陵・堀田昂佑が最後まで投げ合い、延長10回タイブレークの末、結果的には広陵に軍配が上がった。稀に見る好ゲームで、戦前戦後を通じて野球王国を自負する広島の被爆80年の夏にふさわしいエンディングになった。広陵は26度目の大舞台で夏制覇を目指す。
<電光石火きんさいスタジアム三次>
広陵 000 000 001 1・2
崇徳 000 000 100 0・1
安打の数は広陵10本、強打の崇徳5本。しかし、観る者を感動させ、興奮させたのは盗塁やバント、ノーエラーの内外野の守備力、そして互いに譲らず完投した両先発だった。
ここまで全5試合で先制してきた広陵は0ー0の三回、二死三塁で打席には白髪零士というビッグチャンス。しかしミートした打球はセンター前に抜けず、素早く動いたセカンド田井慈愛久のグラブに収まった。これまでなら先制タイムリーだったろう。
六回の広陵。二死三塁で打席にはこの日、三番に抜擢された曽根丈一郎。だが崇徳の2年生バッテリーは冷静だった。ボール球をうまく使いながら7球目、高目のボール球で空振り三振に取ると、徳丸凜空はもちろん受ける新村瑠聖も同時にガッツポーズを決めた。
広陵が七回の二死二、三塁も逸機するとその裏、崇徳が先制した。
先頭の1年生二番・松村皇成が堀田昂佑の64球目を引っ張ってライト線二塁打。続く新村瑠聖は送りバントを2度ファウルにしたあとピッチャー、ファーストの真ん中にスリーバントを転がしこれが内野安打になった。
無死一、三塁で、広陵・草島絃太とともに準決勝まで互いにチーム最多7打点の中島航が打席へ。結果はセンターへの犠牲フライ。崇徳応援席が沸き返ったのは言うまでもない。
そこで2点目を奪っていれば、勝てる可能性は広がっていただろう。だが崇徳1点リードのまま八回は両チームとも3者凡退。
迎えた九回、4球で曽根丈一郎を空振り三振に仕留めた崇徳バッテリーだったが、このあとわずか4球で同点にされた。それが広陵の底力と言ってしまえばそれまでではあるが…
一死無走者で打席には広陵の四番。草島絃太。1ストライクからライト前に力強いヒットを放ち、ここで広陵ベンチは代走に主将の空輝星。すると次打者・吉村舜の初球で空輝星が二盗。走ってくることを崇徳バッテリーはどこまで警戒していたか?
吉村舜三ゴロでツーアウトとなり、打席には投げることはもちろん打つことにも秀でた堀田昂佑。それまでの3打席では徳丸凜空の真っすぐに押され3の0。だから早目のタイミングで振るつもりだったはずだ。
その初球、崇徳バッテリーが大事にしてきた内角攻めがやや甘く入り、堀田昂佑がぶり抜いた打球は、あわやホームラン…レフトフェン直の同点打になった。
この回、走者を背負ったあとの崇徳バッテリーがもう少しボール球を交えたり、あるいは堀田昂佑への初球に変化球を投げていたらどうなっていたか?
広陵は続く六番・高橋海翔も右前打、しかしここはライト山根悠陽からの好返球でホームを突いた堀田昂佑をアウトにした。
延長十回、今度は広陵にラッキーな安打が生まれた。タイブレークの無死一、二塁で代打・小椋敬介のバントは三塁線へ。やや対応の遅れた徳丸凜空はファウルになるのを待ったがそのまま内野安打となって無死満塁…
だが、ここでも目を見張るようなプレーが出る。九番・大下陽輝の強烈な打球を途中からサードの守備についた小林悠晟が見事、横っ跳びで捕球するとそのままサードベースを踏んで一塁へ。併殺の間の1点でしのぐと、さらに白髪零士の左前打でホームを狙った小椋敬介もクロスプレーでアウトにしたのだった。
こうなるともうどちらに転ぶか、わからない。
その裏の崇徳もバントを決めて一死二、三塁。打席には九回途中からレフトに入った左打者の竹本暁十。マウンド上の堀田昂佑は球数100球手前。ここでまだ球威があると踏んだはずの広陵・中井哲之監督は、内野を思い切って前に守らせた。結果は二ゴロ。同点ランナーがホームでタッチアウトになった崇徳は最後の希望も潰えた。
試合後、完投した両先発投手はそれぞれ泣いていた。持てる力を全て出し、最後は運にも左右される延長タイブレーク。もしも両者がまた来年夏にこの場で出会うなら今度はどちらが勝つだろうか?(ひろスポ!広島スポーツ100年取材班&田辺一球)
~ひろスポ!関連情報~
「ひろスポ!」で動きをつかみ「広島魂」でカープを深く識る
広島スポーツWEBマガジン「ひろスポ!」と情報共有。中国放送2000年開始の「RCCカープ」(現在の「カーチカチ!」)内「記者一球」から連載は1万回へ!秋山翔吾選手の2000安打と競争だ!???
↓(クリックしても有料ページには飛びません、無料&有料お好きな方を…)
田辺一球広島魂|note

![HIROSHIMA SPORT HIROSPO [ひろスポ!]](https://hirospo.com/wp-content/themes/hirospo/img/common/logo.jpg)
![HIROSHIMA SPORT HIROSPO [ひろスポ!]](https://hirospo.com/wp-content/themes/hirospo/img/common/sp_logo.gif)





2019年06月02日











