延長十一回、疲れの見える呉市立の先発・池田は一死から四球を出すが、三番、四番をねじ伏せる意地のピッチング。
延長十二回の市立呉の攻撃、一死から近藤が会心の中前打。新田もヒットで続いて無死一、二塁、至学館の新美も2度、川口の救援を仰ぎ3度目のマウンドで疲労の色が滲む。
ここで新美、痛恨の牽制二塁へ悪送球。無死二、三塁。さらに至学館捕手の三塁への牽制球が三塁走者の近藤に当たり、近藤は決勝のホームイン。さらに加点して6対4、2点のリードで池田、その裏のマウンドへ。
その球数はすでに147球。先頭の新美に左翼フェンス直撃二塁打許す。ここから1点を返されなお二死二塁。
打席に九番・藤原大介。痛烈な打球がサードへ。捕球態勢の上垣内と二塁走者が交錯、これが「インターフェア」守備妨害となってゲームセット、市立呉が6-5のスコアで歴史的勝利をつかみとった。