米大リーグ、ヤンキースのキャッシュマン・ゼネラルマネージャーは現地時間の11日、ヤンキースからFAとなった黒田博樹についてまだ、返答がない、とした上で再度に及ぶ”ラブコール”を送った。
黒田については古巣のドジャースが巨額の資金を投じてオファーを出している、と伝えられている。しかし「ドジャース黒田獲得」の報道がなかなか出ない。
当の黒田はその古巣より遥かに親しみのある”第2の故郷”広島に、ここ数日以内にも戻る予定。
”一方”、黒田のあとを受け広島の、日本のエースに成長した前田健太は、すでに「ひろスポ!」で報じてきたように契約更改の”だんどり”がなかなか進まない状況となっている。
この時期には、プロ野球選手の出場する特別番組は年末年始特番の収録などが多く人気選手の前田が多忙を極めている、ということもあるが、しかしそれだけで交渉の進展が妨げられている、とは考えにくい。
今季の前田健太は投球回数こそ前年を上回ったものの登板数(先発回数)は前年と同じ26試合で勝利数は4つ減の11勝、負け数は2つ増の9敗…。球団サイドの提示する年俸は現在の推定年俸2億8000万円か少し上積みした程度と考えられ、前田サイドとしては”はい、そうですか”と簡単にサインする状況下にない、とも推察できる。
前田が投げるたびに雨に見舞われ、登板間隔が不規則になったり、飛ばされたりという本人の意思や努力ではどうしようもないことも頻繁に起こった。またシーズン終盤にはリリーフとしてもスタンバイするなど前田にとってはプラス材料と見て欲しい部分は多いがそこを球団サイドがどう見ているか?
このままいくと黒田、前田とも来季の所属先が”決まらない”あるいは”表に出ない”まま12月第3週を迎えることになる。