西武が3年越しに続いていた対広島戦の連敗を「7」で止めた。
二回、五番・メヒアが先制4号ソロ、三回には三番・栗山が右前打適時打。固定されているクリーンアップのバットで試合の主導権を握り、先発の牧田が四回のエルドレッドのソロのみに抑え「予定通り」(西武・田辺監督代行)八回のマウンドには二番手の増田。
ところがこれが誤算で菊池の三塁打で2点差にされると丸の二ゴロで1点差、松山の5号ソロで試合はとうとう振り出しに…。
だが「同点なら御の字、今は打線がいいので」と田辺監督代行もベンチも選手もあわてない。
広島が自信を持って送り込んできた防御率0・59の中田から七番・金子侑が決勝適時打をレフト線に弾き返し接戦に終始譜を打った。
なお、交流戦の西武は得失点差マイナス4で、同じくマイナス45の交流戦最下位・広島に比べると明らかに接戦には強みを持っており、広島を”自分たちのペース”に引き込んでの勝利と言えなくもない。
またこの日の広島はロサリオを初めて一番に据える変則オーダーを採用したが、西武の方は「不動のオーダー」に組み込まれた各打者が勝負どころで適時打を放った。
西武はパ・リーグの5位に浮上。泥沼の7連敗となった広島は交流戦負け越しが決まり、交流戦前には12あった貯金がとうとうあと3に目減りした。