巨人追撃へ、机上の計算では巨人との直接対決を除いて「あと2敗」が限度と言われている広島が阪神相手に今季最多の17得点、17対5で大勝を収めた。
初回に4点を先制しながら先発の大瀬良が二回までに3点を返される嫌な流れを断ち切ったのが一番に入った堂林。
五回に阪神3番手の金田から右中間スタンドに8号ソロをもっていくと六回には再び金田からバックスクリーンに9号ツーラン。真っ直ぐの次はスライダー、と読みも冴えて6打数3安打5出塁4得点の活躍で9月に入って1試合平均得点3点以下の打線の起爆剤になった。
打線の分厚い援護を受けた大瀬良はその後踏ん張って8回5失点で二けた勝利王手の9勝目。さらに昨日の敗戦で2・5差に迫られていた阪神とのゲーム差を3・5に戻すなどいいことずくめの日となった。
ただ巨人が東京ドームでDeNAに2対0で勝ったため、肝心の首位までのゲーム差5は変わらず。
そして巨人の貯金は今季最多の19で、こちらも大台の「20」に王手…。この数字が広島にとってどうなのか…?
昨シーズン、初のクライマックスシリーズに出場して”殻を破った”はずの広島ではあるが、実は借金3でレギュラーシーズンフィニッシュ。
きょうの勝利で広島は貯金9まで戻したが、今季最多でも貯金12止まりの広島にとって貯金20までの道のりはやはり相当厳しい。よってこの日の堂林のように起爆剤になれるような人材があと、どれだけ出てくるか?
レフトスタンドを中心に甲子園さえ赤く染め抜くカープファンの願いを、夢の続きを追いかけながら、Go!Go!7…Go!Go!77…