広島の前田健太が中日打線を相手に8回7安打2失点、10個の三振を奪う力投で12勝目をほぼ手中にしながら、九回のミコライオが同点に追いつかれ貴重な勝ち星を取りこぼした。
前田は残り1試合に登板する予定で今季は最高でも12勝止まり。すでに阪神・メッセンジャーが13勝をマークしており、最多勝利には届かない。またこの日、自責点2となって防御率は2・56。現在、防御率セ・リーグトップの巨人・菅野は2・36で次回、前田が9回完封勝利をマークしても逆転は不可能、前田の5年ぶりのタイトルなしが決定的となった。
前田は四回、平田にソロホームランを許し先制された。しかし五回、ロサリオの13号ツーランで逆転してもらうとこの回、自らレフトフェンス直撃の適時二塁打を放ち3-1。七回に1点を返されたものの1点リードを守り切り八回でお役御免となった。
試合は九回、ミコライオを救援した中崎の時、石原のボーンヘッドでさらに3-4と勝ち越されたがその裏、ロサリオ、代打・天谷、代打・鈴木誠也の3連打で試合は振り出しに。
ところが延長十回、イニングまたぎとなった中崎が2点を失いこれで万事休す。広島は2位を確定させるために大事な一戦を落とし、阪神が勝ったため0・5差にまで急接近された。