台風の影響を考慮して10月5日、マツダスタジアムで開催予定だった広島対巨人最終戦は午後2時15分に中止が決まった。
試合は6日午後6時プレーボールで先発予定だった前田健太もそのままスライド登板となる。
「そのことで特にはありませんが、良いコンディションで投げることができるので少しでも上の順位で終われるように頑張ります」
勝てば19年ぶりの2位と地元でのCSファーストステージ開催が決まる大一番はエースの右腕に託される。
一日登板日がずれたことでCS初戦まで中4日となった。山内投手コーチは「球数制限はしない」とまずは打倒巨人!に前田のすべてをぶつけてもらうつもりでいるが、おそらく前田自身は今季初の中4日となる阪神とのCS第1戦登板も十分意識していることだろう。
昨年の広島は、甲子園レフトスタンドを真っ赤に染めたCSで阪神を投打に圧倒。2連勝でファイナルステージに進んだ。第1戦に先発した前田は7回1失点の好投で連勝の流れを見事に作った。先手必勝の短期決戦でもやはりエース右腕の存在は欠かせない。
今シーズン”も”再三、雨に泣かされてきた広島の背番号18は確かに雨を含むと”勝負弱くなる”傾向にある。
台風一過、秋空の下での仕切り直しの先発マウンド。そこからまた、マエケンの何たるかを証明してみせるための大きな舞台が次々に用意されることになる。