クライマックスシリーズ、ファーストステージで敗退した広島の外国人選手が台風の通り去ったタイミングを見計らいきょう相次いで帰国の途につく。
右肘を痛めて9月1日に出場登録を抹消されていたバリントンは昨日まで宮崎県日南市に滞在してみやざきフェニックス・リーグ参加組とともに過ごしていたが、午前中には宮崎空港から羽田へ移動。成田から米国シカゴへ向かう。
バリントンは今季が来日4シーズ目。3度の登録抹消の影響もあり4シーズンで最低の131回3分2イニングしか投げられなかった。
球団側は「確実にイニング数を投げてくれる先発」として1年目で204回3分の1、2年目で175回3分の2、昨年173回3分の2を投げた右腕を高く評価していただけにその”株”は暴落。しかもここ2年間は3点台前半だった防御率も4・58まで跳ね上がり来季の契約は難しい、という見方が広がっている。
一時は50本越えのハイペースで本塁打を量産したエルドレッドも広島空港から羽田経由で米国アトランタへ向かう。CSで”連投”したヒースも同便で帰国の予定。
今季、途中加入して先発・中継ぎで高い潜在能力を見せたヒースは残留濃厚。バリントンの後釜として来季はローテーションの軸を任される可能性が高い。
けっきょく37本塁打でタイトルを獲得したエルドレッドも日本人で予何を打てる人材が不足していることから新監督率いるチームでも四番の最有力候補となることは間違いない。阪神ゴメスの109打点に次ぐセ・リーグ2位の104打点は”穴のあるバッティング”の弱点を踏まえてなお大きな魅力であることに違いはない。