マツダスタジアムでのオープン戦でスタンドからの声援を受ける鈴木誠也
開幕戦の広島の「一番ライト」が高卒、プロ3年目の鈴木誠也に決まった。3月23日、東京・江東区の東京ビッグサイトであった「セ・リーグファンミーティング2015」で緒方監督がファンの前で宣言した。
広島は昨季、野村前監督のもとで10人もの一番バッターが”採用”されたが、いずれも帯に短しタスキに…だった。
鈴木誠也も9月末、阪神との大事な2位争いをする中で一番に起用され、本人も「一番にこだわりたい」とキャンプからバットを振り続けていた。
しかし即戦力ルーキーの期待が高い、野間峻祥が入団したことでライトのポジション争いが激化。また、2年目の田中がショートに定着して「一番打者」としての適性を指揮官も高く評価していたが、最終的には右打者で相手の先発に左右されにくい鈴木誠也に白羽の矢が立った。
なお、鈴木誠也の背番号は51でこれはあの前田智徳さんの「偉大な番号」を引き継いだもの。その前田さんが引退する直前に、鈴木誠也に「最初の3、4年は自分の思うようにやってきればいい」との金言をもらっているほど。
それだけの逸材で、しかも菊池と並びカープ女子野手一番人気の二十歳の若武者が新たなチームの顔となる日もそう遠くないかもしれない。