現地での活動を支援する高島宏和施設長(左)と地元、市三谷振興会の栗栖一義さん
プロ野球解説者でかつてのカープのエースとして活躍した北別府学氏が監修する「北別府ファームプロジェクト」がスタートする。
ここで言う「ファーム」は本来の意味の「農園」「農場」のこと。広島県北部の山県郡安芸太田町町営市民農園「筒賀ふれあい農園ありんこ」を舞台に、都市と農村が共存・共栄のための、里山活性化プロジェクトとなる。
北別府ファーム共同企業体(代表法人 広島市西区横川町三丁目 特定非営利活動法人広島横川スポーツ・カルチャークラブ、理事長代理 水戸川 旭)が「筒賀ふれあい農園ありんこ」の指定管理者となり、家庭菜園での野菜作りをブログやフェイスブックでも積極的に発信している北別府氏がその活動を監修、スポーツ交流や自然散策、自然派グルメなどを通じて市民農園の活性化などに取り組む。
北別府ファーム各施設
舞台となる安芸太田町は、合併以前には加計、戸河内、筒賀、の町名で知られ、四季折々の自然豊かな表情を楽しもうと、車で1時間たらずの広島市内からも多くの観光客が訪れる。
しかしかつての主要産業であった林業、水産業の振興策は決め手を欠き、人口減少率や高齢化率から見る町の活力指数は周辺自治体と比べてもより深刻な状況となりつつある。
そこで町の財産とも言える自然豊かな環境にもう一度目を向け「春はドライブ、夏は登山や川遊び、秋は地元の素材を使ったグルメ、冬はスキー」といった自然共生ゾーンに、新たに都市部との交流を図る農園型集積スポットを設置、本来その土地が持つポテンシャルを喚起することで新たな賑わい作りに結び付けていく。
「野菜作りの面白さをもっと多くの人に知ってもらいたい」という北別府氏の思いと、 女子サッカーチーム「アンジュヴィオレ広島」の経営を通じて安芸太田町とも連携している広島横川スポーツ・カルチャークラブの活動方針が重なり「市民農園を中心に町を活性化したい」という地元の市三谷振興会と安芸太田町のニーズと合致、それぞれの「得意分野」を持ち寄ることで、これまでにない農園活動が展開されることになりそうだ。
筒賀ふれあい農園ありんこは、町立の市民農園として平成7 年5 月に開設された。場所は安芸太田町大字筒賀字中三谷。交流館・倉庫・東屋・駐車場を備えた滞在型の設備が特徴で、「北別府ファームプロジェクト」では、平成27年度より北別府ファーム共同企業体が同地区の指定管理者となり、農園の貸出、北別府氏の参加するイベントの開催、ケビンや宿泊施設の活用などを行う。また、地元のみなさんにも協力をいただきながら交流を深めていく。
現在、「北別府ファームプロジェクト」では広く参加者を募集中。問い合わせ、申し込みは電話090・1354・0376、担当 三谷まで。
Email :m-mitani@angeviolet.com
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