昨年8月の大規模土砂災害被災地を訪問した広島市長選立候補者のひとり小谷野薫氏とその夫人
閉塞都市・広島の”体力低下”、”戦術のなさ”を札幌、仙台、福岡、さらには岡山との数字の比較で明快に指摘!このままでは広島は”J2”陥落の危機…
広島市長選を睨み小谷野薫氏、閉塞都市・広島の”体力低下”、”戦術のなさ”を札幌、仙台、福岡、さらには岡山との数字の比較で明快に指摘!このままでは広島は”J2”陥落の危機…
ひろスポ!にこの記事が掲載されたのは2月17日。それからおよそ2カ月。広島では市議会議員選挙、県議会議員選挙と合わせて注目の広島市長選が始まった。
財政が厳しい、人口が増えない、減少に転じた、中小企業が苦しい、街中に活気がない。 多くの国内都市が抱える問題を広島市も同じように抱えている。
ただ、大きな違いがひとつある。インターネット時代だからこそ、国内トップの知名度を誇る「HIROSHIMA」のネームバリューのおかげで東京を介さず世界と直結、この1、2年の広島市内は外国人観光客により、そのランドスケープを大きく変えつつある。 こうした世界に誇る資源をどう活かすか?そのまま眠らせおくか?
参考資料
侍ハードラー、広島の真ん中で広島を語る(為末大、ひろスポ!開設記念特別インタビュー#6)
今回の市長選で焦点のひとつになっている旧広島市民球場跡地の活用策。多目的のサッカースタジアム建設を望む40万件を超える署名と、空き地のままイベント開催に使用したいという広島市の考えに大きなギャップがあるように、今、広島市では市民の声と市政のありように様々な温度差、時には軋轢が生じている。
市長選期日前投票が22パーセントも増加し、とりわけ安佐北区が最多となり安佐南区がこれに続いたのも、広島市の現状と無関係ではないだろう。
安佐北区は安佐市民病院の移転問題と大規模土砂災害、安佐南区は大規模土砂災害によってさらに多くの人命が失われた取り返しようのない事実…
南区でも松井市長の発表した「広島みなと公園への建設」計画に港湾関係者らが猛反発。県・市の担当者が現地に出向いて「サッカースタジアム検討協議会」の取りまとめ資料などを提示しようとしたが、「そういう問題ではない」と一蹴された。
港湾関係者らは「市長選の結果がどうであろうと、これは港湾を使用する国内全関係者、さらには国際問題なので、広島港の輸出入の多くを占めるマツダも巻き込んだ大規模なものになるだろう」と一向に鉾先を収める気配はない。
世界のどの地域よりも「生命」を大切にする街で、未来永劫「平和」を訴え続けるためには、まずそこに住み活動する人たちの心が豊かで文化芸術スポーツに長けた都市であることが必要になる。
そのためには広島市のリーダーたちが、いろいろな人に寄り添う気持ちが大事になる。
そしてスポーツでもっと幸せな広島へ
街のあちこちから歓声が聞こえ、国内外の人々が交流する場が広がることで、やがてこの街は「世界で一番行ってみたい場所」になる。
ひろスポ!新サッカースタジアム取材班