「サッカーを通じた国際交流で平和への祈りを次世代につたえる」
Balcom BMW CUP 平和祈念広島国際ユースサッカー2015が8月9日から12日まで広島市安佐南区の広島広域公園第一球技場で行われる。招かれるのは日本代表U-16、ウズベキスタン代表U-17、ポーランド代表U-17、広島県選抜U-17(高体連と広島ユースの混成)の4チーム。
日本代表U-16情報
www.jfa.jp/news/00007017/
国際平和都市である広島において平和な世界の実現と、国内外で活躍できる選手の育成、広島県のサッカー強化を目指し、若い世代へのメッセージも込められた大会となる。 今年は戦後70年、大会も10回目の節目の年を迎えるにあたって初の代表チーム同士の対戦となった。
このマッチメイクに一役買ったのが、ヨーロッパでプロ選手として活躍し続けた柴村直弥さん。広島皆実高校から中央大学に進み、アビスパ福岡などJリーグに所属したのち、2011年から海外に移籍。ラトビアリーグでは優勝とUCL予備予選出場を経験し、ウズベキスタンのビッグクラブパフタコールのほか今シーズンはポーランドのクラブに所属した。 海外でのプロ活動で得た人脈を活かした今回の両海外チームの招聘について、柴村さんに思いを聴いた。
・マッチメークのきっかけは?
広島皆実高校時代の恩師であり、大会の運営をしている広島県高等学校体育連盟の鯉迫先生との話の中で、戦後70年と大会節目の10年で代表チームを招いては?と提案しました。これまでに出会った多くの方の中から、両協会と大使館関係者にも掛け合って今回の両チーム来日が実現しました。
・アジア、ヨーロッパでも成長著しい注目の国のユースチームです。
ウズベキスタン、ポーランドの両協会ともベストメンバーの来日を約束してくれました。親善試合で、これは素晴らしいことです。ポーランドはいいFWとGKが育つ環境にあります。今回のポーランドU-17は、ザルツブルグ(オーストリア)で17歳以下ながら新シーズンにベンチ入りしたGKや、チェルシー、ドルトムントが保有権を持ちレンタルで修行している選手もいます。ポーランドではFWとGKが人気のポジション。個を活かす指導方針で、強引にでもゴールへの責任や意識を前面に押し出すストライカーが育つ。いいストライカーが育つからいいGKも育ちます。
・ウズベキスタンも注目ですね。
ウズベキスタンは、日本ほどではないのですが、組織力にも着目して育成しています。また日本よりも個の発揮を重視していると思います。ウズベキスタンの子供たちはクラブのアカデミーだけでなく、小学校のクラブでもサッカーを始めます。
※ウズベキスタンの若い世代はU-20ワールドカップで2大会連続ベスト8、U-17世代のワールドカップでも2011大会はベスト8、ベスト16となった2013年大会の予選AFC・U-16選手権ではアジアチャンピオンになっている。
・大会の見どころは?
異なる3つの国のサッカースタイルがぶつかり合う試合に注目しています。本物のチームの来日で、かつてサッカー王国と呼ばれたぼくの故郷、広島サッカーの本当の強化に繋がって欲しいと強く願っています。広島が再び日本のサッカーをリードする、そうなればいいですね。
柴村直弥プロフィール 1982年9月11日(32歳) 広島皆実高〜中央大〜アルビレックス新潟シンガポール〜アビスパ福岡〜ガイナーレ鳥取〜藤枝MYFC〜ヴェンツピルス(ラトビア1部、2011年•リーグとカップの2冠、ヨーロッパリーグ予備戦出場)〜パフタコール(ウズベキスタン1部)〜ブハラ(ウズベキスタン1部)〜ストミール•オルシュティン(ポーランド2部)
大会日程
8月9日(日)
午後4時 広島県選抜U17対日本代表U16
午後6時 ウズベキスタン代表U17対ポーランド代表U17
8月11日(火)
午後4時 日本代表U16対ウズベキスタン代表U17
午後6時 広島県選抜U17対ポーランド代表U17
8月12日(水)
午後1時30分 広島県選抜U17対ウズベキスタン代表U17
午後3時30分 日本代表U16対ポーランド代表U17
会場はいずれも広島市安佐南区の広域公園第一球技場。
入場料は大人前売り800円(当日1200円、前売り通し券2000円)、高校生前売り700円(当日1000円、前売り通し券1800円)、中学生前売り500円(当日500円、前売り通し券1000円)