ラグビーW杯イングランド大会で南アフリカを撃破するなど快進撃を続ける日本代表は11日(日本時間12日)、現地で予選プール第4戦、アメリカ戦に臨む。
広島でも今年1月に開催された全国高校ラグビーフットボール大会で地元の尾道高校が実に72年ぶりベスト4入り。県内高校ラグビー界の活性化にも期待が集まる。
そんな中、ツネイシLR株式会社(所在地:広島県福山市)が運営するツネイシしまなみビレッジで第19回中国四国ジュニア・ラグビーフットボール大会(中四国ジュニアラグビー連盟主催)が9月22・23日に開催された。
サッカーコート3面の広さが確保されているツネイシしまなみビレッジ「ツネイシフィールド」には中学生のチーム(U-15・10チーム、U-14・10チーム、女子・中四国各1チーム)合計およそ360人が集結。サッカーフィールドに初めて楕円形のボールが持ち込まれ、白熱したゲームが展開された。
瀬戸内体験型宿泊施設ツネイシしまなみビレッジ
www.tsuneishi-sv.com/
サッカーコートに最適な設備・用具を備えた人工芝の「ツネイシフィールド」には今回、ラグビーの公式試合を行うにあたり、簡易ポールがゴールポストとして持ち込まれた。
持ち運び可能の簡易ポール
この簡易ポールは、関西ラグビー協会・坂田好弘理事長、同志社大学体育会ラグビー部常任評議委員・渡邉脩氏、中四国ラグビー連盟など、ラグビー関係者の手で共同開発された。「アシックスカップ全国高校7人制ラグビー大会」でも2016年の第3回大会から採用されることが決まっている。
簡易ポールの採用により、サッカーフィールドなどゴールポストのない幅広い施設で競技開催が可能になる。ラグビー競技の普及振興に向け、弾みがつくものとして関係者の間でも期待が高まっている。
簡易ポールを使用した大会を終えた中国四国ラグビー連盟の片島久平氏は、強豪校の多い関西、四国、九州の各方面からのアクセス性に優れるツネイシしまなみビレッジでの大会開催に際し「立地の良さに加え、一度に3試合ができるピッチ、約1,000人の宿泊設備、温泉施設が揃った環境はなかなかなく大会運営もスムーズでした」とコメント。
同志社大学体育会ラグビー部常任評議委員の渡邉脩氏は「ラグビーをはじめるキッカケに、砂のグランドは敬遠される現状があり、人工芝のこうしたピッチがラグビー普及の追い風となれば…」と期待感を示した。
ラグビーは個々の身体能力、体力もさることながら、チームの高い組織が求められるため、子どもたちの協調性を育むスポーツとして学校教育現場でも高い関心を集めつつある。
中国四国ジュニア・ラグビーフットボール大会は熱戦が続いた
ツネイシLRの駄賀昌男専務取締役は「今大会に出場する選手の中から未来の日本代表選手が出る事を期待しています」と話し、広大なサッカーフィールドを舞台ににしたラグビー競技の普及発展へ向け積極的なバックアップを約束した。
ラグビーと言えば長野県の菅平高原。しかし広島・福山地区にある「西の菅平」も近い将来、注目される存在になる可能性を秘めている。