練習後半の11対11の前に主力のビブス組に指示を与える森保監督
あす12月2日、アウェーの万博記念公園競技場でチャンピオンシップ第1戦を迎えるサンフレッチェ広島イレブンがエディオンスタジアム広島でおよそ1時間ほど調整した。
相手は昨季の三冠王者、ガンバ大阪。今季もACLで準決勝まで進み、ナビスコ杯でも鹿島アントラーズと決勝を戦った。さらにサンフレッチェ広島同様、天皇杯も8強に残っており、勝ち上がれば準決勝で両者が激突する。
11月7日のJリーグ第2ステージ第16節、サンフレッチェ広島は同じ万博記念公園競技場でガンバ大阪に2-0で快勝、最終節を待たずに第2ステージ優勝を確定させ、さらに年間勝ち点1位にも大きく前進した。
それから1カ月。第2ステージ最終節で年間3位に滑り込み、11月28日のチャンピオンシップ準決勝で延長の末、浦和レッズを退けて決勝の舞台に進んできたガンバ大阪と敵地でどのようなせめぎ合いを演じるのか?
なお、チャンピオンシップ決勝の試合方式は次のとおり。
開催日:第1戦:12月2日(水)、第2戦:12月5日(土)
90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分けとする。
2試合が終了した時点で勝利数が多いチームを優勝とする。
2試合が終了した時点で勝利数が同数の場合には、次の順によって決定する。
- 2試合の得失点差
- 2試合におけるアウェイゴール数
- 第2戦終了時に30分間(前後半各15分)の延長戦※延長戦では、アウェイゴールルールは適用されない。
- PK方式(各チーム5人ずつ。勝敗が決定しない場合は、6人目以降は1人ずつで勝敗が決定するまで)
練習後の選手コメント
千葉 前線にタレントが多く、個々の能力が高いので組織で守りを固めたい。
佐藤寿人 ステージ優勝と年間1位で取材も多かったけど時間があり気持ちを切り替えることができた。健太さんが監督になってJ2優勝のあと去年三冠で今季もACL、ナビスコ杯、リーグ戦も年間3位、僕らはACLも出ていない。一番タフなガンバが勝ち上がってきた。それを乗り越えないと今年の王者はなれない。だからこそ価値がある。
柴崎の話 (前回快勝も)過去のことなので新たなステージで勝つことを目指す。今から特別なことはできないので今までどおりやる。球際の部分、走り負けないことなど。練習の中ではいいイメージでいる。試合に出していきたい。
青山の話 (こちらに)隙がなくても質の高い動きをしてくる。そういう力を持ったチーム。みんなで体を当てて少しでも彼らの力を出させないようにしたい。守りから入って、奪ったボールを素早く縦に…。プレッシャーをいかに落ち着いてかいくぐることができるかが大事。
森崎和の話 向こうは3日前に120分間戦っているけど、そういうのは関係ない。ACL、ナビスコ杯も勝ちあがっているしいいチームなので僕たちがチャレンジャーの気持ちで…。準決勝を見て思ったのですが、基本的な球際だったり、セカンドボールだったり、地味なことが勝敗を分けると思う。遠藤選手だけでなく中盤にいい選手が多いの中盤の攻防がひとつのカギになる。
攻め上がりゴールを決めた塩谷 ひとつのミスが命取りになる。準決勝でもそうでしたし…。(宇佐美は)技術が高くシュートもうまい。マッチアップが楽しみ。前回、抑えたのでいいイメージを持って、落ち着いて抑えたい。
森保監督の話 すごくわくわくしてます。幸せな舞台で試合をさせてもらえることを感謝しています。スタッフ、選手がこれまでやってきてくれたことの積み重ねで、こういう特別な試合ができることを幸せに思って楽しみたいと思います。
2試合トータルでの勝負。アウェーではこれまでもいい戦いができています。またホームに戻ってくれば大勢のサポーターに囲まれて喜びを感じて試合ができます。
(前回、万博で2-0勝利も)ガンバは強いチームに変わりない。直近の試合で勝てたことは自信にして、でもガンバに対してのリスペクトと警戒は強くもって戦わなければいけない。というのもガンバは去年の三冠王者でしす、今年も厳しい日程の中でしっかり結果を出すしたたかさがあります。ACLで準決勝まで行ってナビスコ杯で決勝の舞台に立ち、Jリーグでも勝ち点をしぶとく積み重ねて最後のチャンピオンシップの3枠に入ってくる、強さを持っている。浦和との試合を見てもガンバの試合巧者ぶりが目立ち、勝つためにしぶとく戦うチームです。
ただし我々もガンバ以上に粘り強くしぶとく結果をものにできるように、それを決勝の舞台でもぶつけられると思います。
勝利を目指して戦い、最低でもホームに勝ち点1を持って帰ってこれればと…。でも自分たちの思い描いた状況になるかどうかわからない。そういう中で我々は継続力と修正力をもってレギュラーシーズンを戦ってきた。選手には自分たちの想定した戦いをまず理想として持ち、思い通りにいかないときいかに辛抱強くやれるか?仮に第1戦で思い通りにいかなくても、自分たちのできることをしっかりやれば結果はついてくる。
(ガンバは)全員注意しなくてはいけない。パトリックもそう。遠藤も直近の試合で決定的な仕事をしています。あとはハードワークでゴールに絡んでくる選手もたくさんいますし…、全部ですね(笑)。でも我々も団結力、結束力を持って戦う。どちらも優勝したい厳しい状況の中で我々がつかみとりたい、という気持ちをまずは第1戦にぶつけたい。
我々が勝つことによって我々を支援してくださる方たちに本当に喜んでいただける。そんな皆さんの顔を見られることは本当に幸せなことです。また明日の試合でもっているものを出しきって戦って、第2戦12月5日にホームでしっかり戦って優勝という結果をつかみとってみんなで喜びを分かち合える結果を選べるようベストを尽くしたい。
(タイトルを勝ち取るイメージはありますか?の問いに即答)はい、あります。僕の頭の中を見てください!最後の結果はご褒美です。ご褒美をもらえるよう戦い抜く、ということです。
前回、ガンバ大阪戦で左眼窩底骨折して全治4週間と診断された水本も11対11で全力プレー
11月7日の万博競技場で後半44分、トドメのゴールを決めた清水はキレのある動きを見せた