2月、宮崎キャンプ初日の森保監督、この時点ですでに長いシーズンをイメージした戦いの準備があらゆる引き出しを使いながらスタートしていた。そして「成長しながら結果を出していこう」と選手とともに、この一番難解な課題に取り組み、世界王者まであと2勝、というところまできた…
クラブワールドカップ4強に残ったサンフレッチェ広島は12月15日、午前中に大阪府内で最終調整中。あす16日には南米王者のリバープレートと決勝進出をかけ激突する。大阪長居スタジアム、午後7時30分キックオフ。
開催国のリーグ王者、サンフレッチェ広島は初戦でオセアニア王者のオークランドシティー(ニュージーランド)を2-0で退けた。
野津田、柴崎の攻撃のキーマン二人がこの試合で戦線離脱を余儀なくされたが、準々決勝ではアフリカ王者のマゼンベ(コンゴ)を3-0のスコアで押し切った。
個人能力の高さに圧倒されていたかに見えた前半の入り、そしてその後の防戦一方の展開…。しかし森保監督は「連戦で疲労困憊という状況でも選手たちがタフに粘り強く、そしてクレバーに戦い、日本人の良さを出すことで相手の良さを消し去ることができた」とコメント。そしてリバープレート戦に向けては「中盤の攻防がすごく大事になる、我々らしい戦いをしたい」と決勝の大舞台、そしてヨーロッパ王者バルセロナ(準決勝で中国の広州恒大と対戦)との対戦を視野に必勝を期す。
かつてのインターコンチネンタルカップ(トヨタカップ)を制したこともある世界的な名門クラブ、リバープレートを相手にみたび紫の疾風が吹き抜けるか?
それにしても…。
勝ち上がるほどに、そしてリーグ戦では控えに回っていた選手たちがピッチに立つほどに凄味を増す、今のサンフレッチェ広島の強さの秘密とは何か?
「いろいろな人に準決勝の時の僕の表情がいつもと違うと言われたのですが、これまでよりもさらに楽しむことができたのかもしれません」
選手やスタッフ全員が”兄貴”として慕う森保監督自身のこの言葉だけで、もう世界と渡り合うクラブの力量を疑う余地はない。
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