前半、相手ゴール前でヒールパスを送る浅野拓磨
アジア・チャンピオンズリーグ、ACLが2月23日に開幕した。グループFのサンフレッチェ広島はホームでの初戦、山東魯能(中国)に1-2で敗れた。
同グループではFCソウル(韓国)がブリーラム・ユナイテッドに6-0で大勝した。
プレーオフを突破してACL出場を決めたグループEのFC東京もアウェーで全北現代モータース(韓国)に同じく1-2負けとなった。
24日はガンバ大阪がアウェーで水原三星ブルーウイングス(韓国)と、浦和レッズがホームでシドニーFC(豪州)と対戦する。
日本勢は開幕戦でアジア勢にいきなり”連敗”を喫した。しかもサンフレッチェ広島、森保監督とFC東京、城福監督という将来の「代表監督候補」の金看板を背負った二人で、だ。
やはりアジアとの戦いは甘くない。「決定力の差を見せつけられた」と城福監督。それはホームでの手痛い1敗を喫したサンフレッチェ広島も同じだった。
前半、サンフレッチェ広島は相手の倍以上の11本のシュートを放った。しかし0-0で前半を折り返し後半19分、ゴール前に迫っていた清水が流れてきたところを豪快に左足で決めた。
ゴールを決め喜ぶ清水(右)
しかし、その3分後にCKから追いつかれた。相手の「高さ」は驚異でFWのヤン・シュに頭で叩き込まれた。
ヤン・シュは188センチ。ちなみにこの試合で山東魯能は5人をDF登録したがその5人の身長も185センチ、188センチ、191センチ…と全員、でかい…
GK林を除けばたたひとり180センチ台(186センチ)の皆川佑介(右端)をワントップに投入、高さでも挑んだが相手のDFラインは壁のよう…
そして1-1で迎えた後半33分、山東魯能をよく知るピーター・ウタカも青山主将も森保監督も全員が警戒していた「カウンター」から決勝点を決められた。
決勝ゴールは7億円以上の移籍金で1月に山東魯能のユニホームに袖を通したブラジル代表、ジエゴ・タルデッリだった。
残り12分、プラスアディショナルタイム3分で相手ゴールに攻め込んだが、時計の針だけが進みタイムアップとなった。
先制点を入れた直後、皆川に代わって投入された柴崎晃誠も最後まで相手ゴールに迫ったがシュート2本は空砲…
サンフレッチェ広島は27日に川崎フロンターレとホームでJ1開幕戦を迎える。
中2日から中3日、中4日の過密日程の中、J1とACLの舞台に挑むサンフレッチェ広島のタフさがいきなり試される。
2月20日(土)ゼロックス杯、ガンバ大阪戦、3-1〇
2月23日(火)ACL、山東魯能戦、1-2●
2月27日(土)J1、川崎フロンターレ戦(広島)
3月1日(火)ACL、FCソウル戦(ソウル)
3月6日(日)J1,名古屋グランパス戦(豊田スタ)