大規模土砂災害の義援金を森保監督から受け取る松井市長
「カープは年間200万人動員で 借入金返済、 サッカースタジアム は採算性を高める事業手法検討が重要」とした松井市長にイエローカード!「採算性」なら140億円スタジアム案秀逸…
広島新サッカースタジアム取材班では1月15日の広島市松井市長の定例会見での、とんでもない内容にあえて触れず、このタイミングを待っていた。
テレビカメラも集まる前で、1月15日、松井市長は以下の主旨の発言をした。
「カープは年間200万人の観客動員があるため、 建設のための借入金に対する返済が十分にできている。カープは観客が多く年7億円ベースで返済している」
「それに比べサッカーは試合数や観客の数が少ないため複合的な施設にするなど、採算性を高めるための事業手法の検討が重要になる」
このコメントは根本的におかしい。
まずカープの「新球場」とサンフレッチェ広島の、Jリーグ評価で最低クラスのスタジアムという違うベースで比較している。ひろスポ!にはすぐに「マツダスタジアムがエディオンスタジアム広島の場所で200万来るのか!」の声が届いた。
カープは逆に「旧広島市民球場跡地」、まさにそこで長らく興業しながら2004年に起こった球界再編の波に飲み込まれる寸前となり、集客力も伸びないまま危機的状況を迎えていた。今のエディオンスタジアム広島同様、当時の広島市民球場のハード面は酷過ぎた。
その結果、「新球場」の必要性を地元財界が訴え、県・市・財界トップの新球場建設促進会議が立ち上げられ「現在地建て替え」(旧広島市民球場跡地での建て替え)が決まった。それをカープの要望と当時の秋葉市長の判断でひっくり返し「貨物ヤード跡地」(現マツダスタジアムの敷地)に移転するという”荒業”が半ば強引に展開された。
その後の新球場デザインコンペも「別の作品」が最優秀作品に選ばれた際には「このスタジアムでは経営していく自信がない」というカープの声をそのまま受け入れ、コンペをやり直して今のマツダスタジアムになった。
要するにカープの意見なり、要望なりを広島市は受け入れ、その仕上げにカープ球団をスタジアムの指定管理者として、球団がスタジアム運営も自在にできる環境を整えた。実際、マツダスタジアムは毎年、カープの意向に沿いどんどんその形を変えている。
これらの話はできれば伏せておきサッカースタジアムはサッカースタジアムだけでケリをつけるべき、との声もある。だが、「カープ」を引っ張り出してきたのは松井市長の方だ。
そして「採算性」が最重要課題とするなら、即刻久保会長案を受け入れればいい。
今まで作業部会が用意したデータより遥かに「採算性」がいい。
たいへんありがたいことに久保会長やエディオンが多額の資金を投入してくれるのだ。「宇品」のスタジアムは誰がおカネを出すのか?その前に誰が建設するのか?県にも市にもそんな余力はないはずだ。
その松井市長、実は昨年夏以降、ことあるごとに「カープは…」「サンフレッチェ広島は…」「マツダスタジアムは…」「サッカースタジアムは…」と周囲に話してきた。
広島市役所を訪ねてきた中学生にまで「サッカースタジアムは収支が…」と1月15日の定例会見と同じ主旨の話をしている。そんなことを市役所について学びに来た中学生に告げてどうなるのか?その中学生が3・3・3の久保允誉会長の「まったく広島市からは相談もない」の発言を聞いたらどう思うのか?今時の中学生はインターネットを自在に操る。
そして、ひろスポ!にはサッカースタジアム問題で県内外から、時に海外からも”あらゆる世代”の読者からメールが届く。
「サンフレッチェ広島は2位でいい」と公式の場で発言し、そのあと森保監督ら関係者の前で「3度優勝したらスタジアムを考える」と発言した松井市長。最近では「サンフレッチェは3度優勝してもお客が増えない、だから3度優勝したら、と言ったわけで…」と、とんでもない方へ話をねじ曲げている。
本来なら「作業部会」へ「サンフレッチェ広島の意見も十分くみ取るように」と指示する側だ。それが「優勝3度しても客が増えない」といい放つとは…
「客が増えない」のは事実であり、「サポーターのみなさん、クラブ関係者のみなさん、申し訳ない、早急にみなさんの声を拾い上げ…」となるのが普通だが…。
今、久保会長案を掲げ、読者の声を集めているサンフレッチェ広島HPには、賛同メールが殺到しているはずである。ひろスポ!に届くメールを見れば、サンフレッチェ広島にわざわざ聞かずともわかる。
怒りと失望が増幅しつつあるであろう広島市民、県民、サポーターの声を勝手ながら代弁する形で、この場で松井市長にイエローカード!
そして、次は一発退場だ…
広島新サッカースタジアム取材班