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2016年06月07日
編集部

キリン杯で浅野拓磨は風になる、代表初ゴール、そして「ボス」に…、次に目指すのは代表レギュラーの座

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浅野
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(撮影・春木 睦子)

サッカーの日本代表はきょう6月7日、キリン・カップ決勝のボスニア・ヘルツェゴビナ戦に臨む。市立吹田スタジアム、キックオフ午後7時30分。

コンディション不良の本田圭佑(ACミラン)と香川真司(ドルトムント)欠場が確実になる中、ワントップには岡崎慎司(レスター)、そしてトップ下左には長谷部誠(フランクフルト)、右にはチーム最年少21歳の浅野拓磨(サンフレッチェ広島)が入る公算が高くなった。

23歳以下のトゥーロン国際サッカー(フランス)に出場していた浅野は急きょ、キリン杯合宿中のフル代表に呼ばれ、いきなり「テレビで見ていた人たち」の前で持ち歌を披露。「ジャガーがシンガーになった」と一発芸でそうそうたるメンバーの心を鷲掴みにして?サンフレッチェ広島で鍛えられた”コミュ力の高さ”を知らしめた。

その勢いはピッチ上でさらに加速…。7発快勝の1回戦、ブルガリア戦(3日、豊田スタジアム)では6-2の後半42分、PKを自ら進んで蹴りにいき代表初ゴール!

「みなさんも見たように、浅野がボスになってしまった。自分でPKを取って、自分で勝手に蹴った」と、ハリルホジッチ監督を唸らせた!?

浅野の存在感はリオデジャネイロ五輪最終予選、韓国戦での2発で一気に高まった。

浅野の特徴は舞台が大きくなれば大きくなるほどその良さを発揮するところと、スタメンでも途中出場でも変わらぬパフォーマンスができるところにある。

サンフレッチェ広島・森保監督の指導の下「現状に満足することなく常にもっと上を目指す」姿勢を貫き、その気持ちをピッチの上でもピッチを離れてからもずっと維持し続けていることが大きい。

だから突如としてフル代表切符が舞い込んできてもいつもどおりのスタンスでオンザ・ピッチでもオフザ・ピッチでも浅野らしい時間を過ごすことができる。

その甲斐あって!!!最後にスタメン出場のチャンスが巡ってきた。いや、これも最初から決まっていたストーリーの一部に過ぎないのか?

ガンバ大阪の新ホームスタジアム、吹田での代表初ゴールを、先輩たちが虎視眈々と狙っている。だが、今夜の主役は浅野かもしれない。

「自分でもある程度はやれるかなと思っていましたけど、実際に(海外組らの中で)プレーしてみて、ある程度の自信はつきました」

パープルでもサムライブルーでも、ユニホームの色がどうであれ、やるべきことは変わらない。そして18番をつけたその背中が誰よりも一番多くの可能性を秘めている。

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