広島と世界を繋ぐいくつもの物語と葛馬史奈の思いと願いと…川風の街、七色の光…#17
ひろスポ!は、わずか3日間でふたつの「物語」を休止することになりました。
ひとつ目は「浅野拓磨は風になる」。
サンフレッチェのユニホームで、そして広島から浅野選手が日本代表として成長するまでを追いかけていくこの企画は、浅野選手のアーセナル挑戦で軌道修正が必要です。
もうひとつは「史奈、頑張ります!」。
同じ紫、同じ背番号10でもこちらは天使、アンジュヴィオレ広島の葛馬史奈選手の、日本代表に向けての思いなどを綴っていく予定でしたが7月19日、葛馬選手の移籍がアンジュヴィオレ広島と移籍先のASハリマアルビオンから同時に発表され、こちらもあえなく脚本変更となりました。
葛馬選手は20日午後、広島を出発して新たな活躍の場となる姫路市へと向かいました。
その前に少しだけ、瀬戸内海を見渡せる場所に立ち寄りました。これまでのこと、これからのことを、少しだけ考えてみたかったからです。
実家のある廿日市市も海は目の前。でも、アンジュヴィオレ広島での4年と4カ月はずっと街中でひとり暮らしでした。
そして、アンジュのみんなと過ごした時間はあっという間に過ぎていきました。
小学生の時から近くの山陽女子大学のグラウンドに行ってサッカーボールを追いかけていました。今もその気持ちに変わりはありません。チームが白星を重ねていた昨年あたりはゴールも決めて、気持ちも充実していました。
でも最近はちょっと、いえ、かなり悩んでもいました。環境を変えることで見えない何かが見えてくるかも。ずっと目標にしてきた「なでしこジャパン」と「2019年女子W杯」。なでしこリーグ2部から、その頂を目指すのは容易なことではありません。
移籍の決まったASハリマアルビオンには、「2部からのなでしこジャパン入り」を実力でつかみとろうとしている選手もいます。可能なことにはすべてチャレンジする。今回の自分自身の決断で失うものも多いはずですが、それ以上の未来にかけてみようと、アンジュヴィオレ広島のみんなやクラブ関係者、それにお世話になった人たちに頭を下げて、とうとうこの日を迎えました。
もうあとには引けません。
あとは挑戦し続けるだけ。
アンジュヴィオレ広島facebookでお世話になった方たちやサポーターのみなさんへのあいさつも済ませました。
でも、どうしても言えなかったことがもうひとつありました。
いつかまた生まれ故郷の青い空の下で、広島のみんなと一緒にプレーできたなら…
スポーツでもっと幸せな広島へ
ひとつひとつの物語が、いつかまた広島と世界を繋ぐことになるでしょう。
この海と空の輝きが、ずっと向こうの方で手を取り合っているように…
川風の街、七色の光は…
広島っ子の歯の健康を考える、広島中区上八丁堀、「予約のいらない」本山歯科医院の協賛でお送りしました。
www.motoyama-dental.com/