熱い夏、の始まりです。
全広島サッカー選手権決勝戦、7月10日、エディオンスタジアム広島、午後1時キックオフ!
天皇杯切符を巡る一戦、4年ぶり7度目の優勝を目指す福山大学の前に、社会人の強豪、SRC広島が立ちはだかります。
攻める福山大学、止めるSRC広島。#24は福山大学OBの坪根敦士選手。いきなり激しい展開となり、このあと坪根選手は担架で退場、SRC広島は前半早々、CB交代を余儀なくされます。
SRC広島はタレント揃いです。#28岡崎和也選手はファジアーノ岡山でJリーグを経験。
「力量的には相手の方が上」と福山大学・吉田卓史監督。しかも今の4年生はまだ全広島優勝に一度も届ていません。
戦況を見守る福山大学・吉田卓史監督(左)とSRC広島・廣田将久監督
5月の終わり、福山大学は8月の総理大臣杯出場権を手に入れました。それに続く、2枚目の全国切符に手が届くかどうか?
応援にも力が入ります。
しかし前半戦、福山大学のシュートは3本だけ、そのうち1本はSRC広島のGK山本雅義選手にキャッチされます。
準決勝でエースの#10林遥選手が出場停止となった福山大学。もうひとりのエース、#11加次佑選手にボールを集めますが…
厳しいマークに合い、苦戦…
前半0-0で折り返します。
強い日射しに消耗戦の様相…
そして…
後半16分、SRC広島二人目の選手交代でピッチに立ったばかりの#16長谷川博一選手に最初のワンプレーで致命的な1点を許します。
ドリブルで持ち上がる長谷川選手、強烈なシュート。GK白井僚汰選手が何とかクリアしますが、そこに詰めていたFW横井恵一選手に豪快に決められてしまいます。
スタンドからの声援を背に、反撃の機会をうかがう福山大学。しかし後半43分にコーナーキックから2点目を失い、総理大臣杯に続く全国大会出場はなりませんでした。
そして…
スポーツでもっと幸せな広島へ…
挑み続ける、ピッチの上に立ち続けることで見えてくるもの…
SRC広島戦で悔しい思いをしてから2度目の日曜日(7月24日)、福山大学は中国大学リーグ優勝へ向けての最大のライバル、IPU環太平洋大学と対戦します。
大学サッカーに残された3枚目の全国切符、インカレ出場権をかけて絶対に負けられない一戦となります。前節まで8戦を終えて福山大学は7勝1分けの勝ち点22、IPU環太平洋大学は7勝1敗勝ち点21。
エディオンスタジアム広島での表彰式で胸に銀色のメダルをかけた前原翼主将は言います。
「SRC戦では自分たちのサッカーができませんでした。なす術なく負けました。あすは前節の最終節で勝って前期を終える意味でも首位をキープする意味でも大事な一戦です。負ければ3位転落の可能性もあります。昨年、リーグ戦の優勝をさらわれたIPUとの今季、最初の対戦なので意地とプライドをかけた90分になると思います。試合ごとにどれだけ、成長していけるか、あすもまた全力で昨年王者にチャレンジしたいと思います」
IPU環太平洋大学グラウンドで、今から24時間後
午後1時、真夏の太陽を浴びながらキックオフ!
川風の街、七色の光は…
福山大学、福山平成大学の協力によりお送りしました。