市民の反対の声に抗い”ぶち壊し”真っ最中の旧広島市民球場の風景…
WEBメディア「ひろスポ!」で、中央公園と旧広島市民球場跡地のどちらがサッカースタジアム建設候補地に相応しいか、自由記述式のアンケートを行いました。その結果が旧広島市民球場跡地への支持率70パーセント越えでした。この点について、率直なご感想をお願いします。
ひろスポ!広島新サッカースタジアム取材班では11月4日午後4時、広島市役所市民局文化スポーツ部を訪ね、杉山朗部長に直接ひろスポ!に届いた読者の声をテーマごとに分類したコピーを手渡た。一読してもらった上で冒頭の質問をした。
還ってきた答えは…
「行政への声が多い、いうことですね。ふーむ…、球場跡地を希望している人が多いんだなと、そういうことですよね。やっぱり球場跡地という声、議論はずっと前からありますからね。もう10年ぐらいになるんですかね。広島市の一等地。サッカー場の話をしているわけですが、サッカー場でなくても新しい施設を作ろうという中で市にはたくさん空き地がありますが、(どんなものを造る場合でも)みなさん、球場跡地がいいとなるのは想像がつきます。サッカーファン、サンフレッチェファンの人がそういう思いを持っている、その結果がこういうふうな数字に表れいるのかな、というのはあります」
新サッカースタジアム取材班(その前身は旧広島市民球場跡地解体問題取材班)と、杉山部長との”関係”は長い…
杉山部長は「9割の市民が反対」だった旧広島市民球場解体(ここでの解体は次なる明確な跡地活用策が決まるまでの暫定使用も含めた旧市民球場活用策を含めてのものを指す)について、市の最前線に立った人物だ。
当時、旧広島市民球場が残存するころ市民団体が「解体か否か」を球場前で市民に問うた。結果は反対9割。そのことを当時、球場跡地担当課長だった杉山氏に聞くと「そりゃ、球場前でやったからでしょ」との答えが還ってきた。
市民団体はのちに本通でも同様のアンケートを行った。結果は同じ。それをまた伝えると「そりゃ、本通りの通行人はそうなのでしょう」と還ってきた。
ついでに言うと「旧広島市民球場が解体されることになり、新球場(マツダスタジアム)が建設されるから、市民は喜んでいます」という主旨の杉山発言も週刊誌に掲載された。ここでも市民団体から反発の声があがり「そういう意図での発言ではない」と杉山氏が反論したこともあった。
この時の首長は秋葉忠利氏。ノーベル平和賞受賞が市長になった目的であると集会で公言する秋葉氏は、旧広島市民球場の解体、並びに跡地への折り鶴記念館設置、広島・長崎五輪開催を掲げ、広島市中が”狂奏曲”に振り回されたことは記憶に新しい。
…結果、残ったが旧広島市民球場跡地というワケだ。秋葉市政最大の負の遺産、壊しっぱなしで任期を終えた秋葉氏は大手を振って本通を歩いている。
…なので冒頭の質問に続いて「杉山さんが旧広島市民球場をぶっ壊すから、その跡地の後始末もやれ、と広島の神様が言ってるようなものですね」と冴えないジョークも失礼ながらぶつけてみた。
「私もそのころのことは(詳しい話は)忘れましたよ。まあ、たまたまポストが空いて、昇格(人事)で来ましたから…」と杉山部長。そんな冴えないジョークも許していただけるほどの人間関係を、新サッカースタジアム取材班は築いている(と勝手に思っている)。
そこで、大事な質問からぶつけてみた。これまでひろスポ!で何度も取り上げてきた、広島みなと公園「オウンゴール」により、建設候補地から脱落の”事実”について。次回、その詳細を報告する。
広島新サッカースタジアム取材班