広島ドラゴンフライズは12月31日、大晦日にもかかわらず1736人の観衆が集まった広島市西区の広島サンプラザホールで東京エクセレンスと対戦。前半を30-33で折り返す厳しい展開からディフェンス、オフェンスの連動を取戻し、後半は56点をもぎとり86-68のスコア2017年白星フィニッシュ!を決めた。
試合後スタッフも含めて全員がユニホーム姿で佐古賢一ヘッドコーチとともにコートに並びファンにあいさつした。
佐古賢一ヘッドコーチの試合後のあいさつ
みなさん、12月31日たいへんな時期だと思いますがこんなにたくさんの方に足を運んでいただき、我々も幸せです。年内最後の試合をいい形で終わることができました。2017年我々に求められているものを、ここにいる選手、スタッフ一丸となって目標に向かっていきたいと思います。今順位は3位。非常に厳しいところではありますが、後半戦まだまだ30試合残っております。先ほど(マンオブザマッチの)山田も言いましたが、取りこぼしのないようせいいっぱい頑張りますのでどうか足を運んでいただき叱咤激励していただき、応援よろしくお願いいたします。
B.LEAGUE B2 第14節
広島ドラゴンフライズ86-68東京エクセレンス
1Q:16-13
2Q:14-20
3Q:29-21
4Q:27-14
今シーズン成績:22勝6敗
マンオブザマッチ:#5山田大治
会場:広島サンプラザホール
入場者数:1736人
ベストエンターテイメント賞はチーム最多22得点の朝山正悟
レイラニデンタルサロン・マンオブザマッチは19得点の山田大治
【スターター】
広島:#2朝山正悟、#5山田大治、#18鵤誠司、#21コナー・ラマート、#24田中成也
東京EX:#2椎名雄大、#6長澤健司、#13ライアン・ステファン、#18飛田浩明、#33宮田諭
第1クォーター、互いにリズムに乗れず、微妙な空気の”入り”。そんな中、5分過ぎに広島ドラゴンフライズが12-2とリード。ところがそのあと3Pを2本沈められて16-13で第2クォーターへ。
東京エクセレンスの司令塔、西山達哉(中央手前)の動きを封じられず前半、苦戦
第2クォーター、残り3分を切ってとうとう28-28と追いつかれ、さらに2分で逆転を許す。30-33で第3クォーターへ。
フォーメーションなどの修正を確認
修正を加えた広島ドラゴンフライズ、前半の勢いを武器に司令塔・西山達哉のパス回しとドリブルでオフェンスを組み立てる東京エクセレンス。譲らぬ攻防となり、ここから朝山正悟の連続ポイントでリズムを作り、コナー・ラマート、山田大治がそれぞれ持ち味を発揮。48-45としたところで試合の流れを引き寄せることに成功し、そこからはリードをキープしたまま第4クォーターは27-14、最後はダニエル・ディロン、アジーズ・エンダイの連続ダンクで今年を締めくくった。
【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#2朝山正悟22点
#5山田大治19点
#12ダニエル・ディロン 15点
#21コナー・ラマート15点
◆リバウンド
#21コナー・ラマート15リバウンド
#12ダニエル・ディロン8リバウンド
#24田中成也7リバウンド
#0アジーズ・エンダイ 5リバウンド
#18鵤誠司5リバウンド
◆アシスト
#18鵤誠司5アシスト
#21コナー・ラマート5アシスト
東京エクセレンス
◆得点
#13ライアン・ステファン 24点
#8西山達哉 16点 #18飛田浩明13点
◆リバウンド
#13ライアン・ステファン 18リバウンド
◆アシスト #8西山達哉 5アシスト
広島ドラゴンフライズ・佐古賢一HC
ゲームの入りはいい形だったが、そこからバスケットを大事にいきすぎて、前半のシュート本数が少なくなってしまった。後半にディフェンスの部分を少し修正して、シュート本数も増やすよう指示を出した。後半、積極的にいけるようになって、主導権が取れ勝利につながった。ここまでの勝敗・順位には満足していないが、勝率としては悪くはない。山田もヒーローインタビューで言ったように取りこぼしを無くせるように、全てのゲームで、もちろん勝利できることを目指し戦っていきたい。
広島ドラゴンフライズ・朝山正悟
重い展開が続いた中で、ディフェンスを修正して、オフェンスにつなげるという部分をしっかり後半できた。特に激しいディフェンス、そこから走るという部分。後半だけで50点以上のスコアを取れたように、思い通りプレイできたのではないか。年明けにオールジャパンがない分、しっかりと前半戦を振り返りながら、準備をしていきたい。後半戦はチームとして、個人としてのタフさがもっと必要になるし、個々の役割をもっと徹底して実践することでチームは強くなっていけると思う。今日もたくさんのファンの方にきて頂き、連勝で年を終えられることができて嬉しく思う。ファンの方にこれまで本当にパワーをもらったので、恩返しの気持ちも含めて、後半戦しっかりと結果を残していきたい。
東京エクセレンス・早水将希HC
1試合を通じてタフに戦ってくれたが、地力の差、個人のスキルの差が結果に出てしまった。広島のプレイから学ぶところはいっぱいあった。シーズン前半は怪我人が多く出てしまい今日も外国籍選手1名の中、タフに戦ってくれた選手たちを誇りに思う。これまでの勝率、順位に決して納得のいく結果ではないが、選手の心の持ちよう、戦う姿勢には満足しているし、これから怪我人が復帰してくるので先は明るいので巻き返していきたい。