第89回選抜高校野球大会、センバツ出場32校を決める選考委員会が1月27日、大阪市の毎日新聞大阪本社で開かれている。
午後4時ごろまでには全出場校が決まる見込み。
一般選考では29校を選出する。地区別の出場枠は北海道1、東北2、関東・東京6、北信越2、東海2、近畿7(神宮大会枠1を含む)、中国・四国5、九州4。戦力以外の要素が加味される21世紀枠は3校。
広島県勢として2014年の広島新庄高校以来3年ぶりのセンバツ切符を「ほぼ確実にしている」と言われる呉市立高校。吉報が届けは創部10年目で初の甲子園、さらには呉市勢では1963年春の呉港高校以来となる。
軍需産業都市として知られる呉市は戦前、スポーツ都市としても栄えた。戦後も様々な企業スポーツなどが盛んに行われてきた。しかし、企業スポーツが転換期を迎えた1980年代以降、呉市のスポーツ界も下火に…。
そんな状況を打破すべく、呉市ではかつてあの物干しざおバットの呉港高校、藤村冨美男氏でも知られる高校野球復活プランに着手。呉地方唯一の呉市立高校を強化するため、名将・中村信彦監督を呼び、短期間で県内有力校へと変貌させた。