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2017年04月23日
編集部

香川ファイブアローズ逆襲…、で広島ドラゴンフライズ苦杯、島根スサノオマジックはB2地区V一番乗り

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佐古賢一ヘッドコーチ
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    飛翔会

  • 2

    ダグ

  • レッドヘルメット

第1クォーターを終えて、選手に指示を出す佐古賢一ヘッドコーチ(トップ画像説明)

広島ドラゴンフライズは4月23日、広島市西区の広島サンプラザホールで香川ファイブアローズと対戦、72-76で競り負けた。

一方、B.LEAGUE B2西地区での優勝マジックを2としていた島根スサノオマジックはこの日、ホームの松江市総合体育館で愛媛オレンジバイキングス を94-49のスコアで一蹴、B2地区優勝一番乗りを果たすと同時にプレーオフ進出も決めた。

島根スサノオマジックは2月4日、シーズン33戦目で首位に再浮上、この時点で9連勝をマークしていた。その後連勝は21まで伸びて、その間に地区優勝を争う広島ドラゴンフライズ、熊本ヴォルターズがともに黒星を重ねて引き離された。

なお島根スサノオマジックの連勝を止めたの”も”、香川ファイブアローズだった。

また、熊本ヴォルターズもこの日、敵地の鹿児島アリーナで行われた鹿児島レブナイズ戦に95-71で快勝。この結果、2位広島ドラゴンフライズと3位 熊本ヴォルターズのゲーム差は1となった。

B2レギュラーシーズン残りは2節、4試合。次節、4月29日、30日に熊本である 熊本-広島戦は、プレーオフ、ワイルドカードを懸けた大一番となるが、追われる側の広島ドラゴンフライズにとっては最も難しいシチュエーションと言えるだろう。

佐古賢一ヘッドコーチ、ファンにB1昇格への道を約束

土曜日のクロスゲームを89-81で制したものの、課題の残る戦いだった…、というその不安が日曜日には現実になった。前節の愛媛オレンジバイキングス 戦に続いてまたしても下位チームから手痛い1敗を喫した。

ゲーム後、佐古賢一ヘッドコーチはマイクを握り、スタンドに向けてこう話した。

「一戦も負けられない戦いの中、こういう星を落としていると、自分たちの首を絞めることになる。来週は 熊本で2連戦、我々の進むべき道をたどって、最後は(5月6日、7日の広島サンプラザホールでの愛媛オレンジバイキングス 戦で)このコートでみなさんと笑顔で迎えたいと思います」

フリーフローが決まらず、勝負どころでミス

佐古ヘッドコーチが言う「こういう星」を落とすことになったその原因。それは第1クォーターにあった。

香川ファイブアローズはアウトサイドからのシュート”乱れ打ち”。それをことごとく決められた。開始3分からはベテランガードの徳永林太郎に3Pを続けて沈められ、気がつけば14-5と出端をくじかれた。

徳永
第1クォーターで徳永に両チーム最多の9得点を許した

コナー・ラマート
一方で香川#11チェハーレス・タプスコットは前半終えて4得点と封じたが…(#21はコナー・ラマート、その右は北川弘)

前日の第1クォーター。香川ファイブアローズは得点源のビッグマン、チェハーレス・タプスコットにボールを集めて攻めてきた。相手の”変わり身”に広島ドラゴンフライズのディフェンスが対応しきれず、第1クォーターで19-29の大差をつけられた。

香川ファイブアローズ
第2クォーターをリードを保ち、オフィシャルタイムアウトを迎えた香川ファイブアローズ

第2クォーター、残り5分20秒でのオフィシャルタイムアウトで陣形を立て直し、パス回しから反撃の糸口を探ったが、残り2分で逆に15点のリードを奪われた。

そこから朝山正悟、コナー・ラマートの3Pで盛り返すも、けっきょく第2クォーターも14-15。33-44のスコアで後半戦を迎える重苦しい展開になった。

第3クォーター、残り2分22秒で鵤誠司がタップ。これで53-53、あと1点。そのあと坂田央がフェイダウェイを決めてついに逆転。58-55となり、アリーナに大歓声がこだました。

広島ドラゴンフライズ
第4クォーターを前に「勝つ!」と拳を合わせたが…

ところが第4クォーター、開始から3分で61-62と逆転されると、そのあとは追いつくことのできないまま、タイムアップとなった。肝心カナメのその立ち上がり、パスミス、コミュニケーションミスからイージーなターンオーバーを連発、掴みかけた主導権をみすみす手放しては勝利の女神も微笑まない。その1分後に徳本林太郎にアウトサイドから2Pを決められて61-67。この2点も痛かった。

香川ファイブアローズ
残り4分を切って肉弾戦の末、吹っ飛ぶ香川ベンチ

残り3分45秒でパスを繋ぎ最後はダニエル・ディロンが3Pを決め、アリーナはここでも逆転を信じての大歓声。64-69。

広島ドラゴンフライズ
タイムアウトで、大声援を送るスタンド

残り2分26秒では北川弘も3Pを沈めて67-71。

残り1分35秒ではコナー・ラマート3Pで70-73。

そして残り40秒でコナー・ラマート、フリースローは×〇で71-73…

広島ドラゴンフライズ
残り23秒…

ダニエル・ディロン
一発目を外したダニエル・ディロンは2発目を決めるが…

残り15秒、名手ダニエル・ディロンのフリースローも×〇で72-73

最後には残り11秒で相手に2本のフリースローを決められて、72-75となり、いよいよ最後のワンプレー。坂田央に代えて田中成也がコートへ。

残り5秒で起死回生の一発を狙った朝山正悟のシュートはリングに嫌われ、万事休した。

B.LEAGUE B2 第28節
広島ドラゴンフライズ72-76香川ファイブアローズ
1Q:19-29
2Q:14-15
3Q:25-11
4Q:14-21
今シーズン成績:43勝13敗 B2西地区2位
会場:広島サンプラザホール
入場者数:2337人

【スターター】
広島:#2朝山正悟、#5山田大治、#18鵤誠司、#21コナー・ラマート、#24田中成也

香川:#5溝口秀人、#11チェハーレス・タプスコット、#15坂東拓、#19徳永林太郎、#41高田秀一

【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
#2朝山正 18点
#21コナー・ラマート18点

◆リバウンド
#12ダニエル・ディロン6リバウンド
#18鵤誠司6リバウンド
#0アジーズ・エンダ5リバウンド

香川ファイブアローズ
◆得点
#19徳永林太郎18点
#11チェハーレス・タプスコット15点
#5溝口秀人11点
#15坂東拓11点
#41高田秀一10点

◆リバウンド
#11チェハーレス・タプスコット12リバウンド
#5溝口秀人5リバウンド
#14エイドリアン・フォーブス5リバウンド
#19徳永林太郎5リバウンド
◆アシスト
#19徳永林太郎8アシスト

広島ドラゴンフライズ・佐古賢一HC

1Qでビッグクォーターになって、オフェンスもバタバタしながらディフェンスもソフトに入ってしまった。早いタイミングでのタイムアウトからしっかりとプレッシャーをかけられれば良かったが、うまく形にできなかった。出だしから追いかける苦しい展開の中で、最後勝つチャンスもあったが、今日はフリースローの確率があまりにも低すぎた。これでは勝つことは出来ない。

また4Qのタイムアウトをとってから4本続けてシュートまで持っていくことが出来なかったところで簡単なターンオーバーが出てしまった。選手のエンジンのかかりの遅さ、一つ一つのゲームに集中させることができなかった状況に責任を感じている。選手にはもっと第1Qから準備してきたものをエナジーと共に表現してもらえるように言っていきたい。言い訳はできない、勝つしかない。シーズンが終了して笑えるように来週またしっかり戦いたい。

広島ドラゴンフライズ・朝山正悟

第4Q立ち上がりの香川のプレッシャーに負けてしまった。そこのターンオーバーから走られたことが敗因だと思う。負けた中で選手それぞれ思うことはあると思うが、自分たちの置かれた立場を考え、来週の熊本との直接対決で勝つしかない。今日の負けに言い訳はできないので、しっかりと敗戦を受け止めて、前を向いて、プレーオフ、B1を目指し戦っていく。

香川ファイブアローズ・ジョー・ナバーロHC

我々のシュートがとても良く流れを作ってくれた。広島はオフェンスが強いチームなので、ゾーンを作って守ることが功を奏した。途中、ゲームのテンポを変えたかった場面でディフェンスプレッシャーをかけたりしたが、ディフェンスでも頑張れたと思う。ここまで8ゲーム広島と対戦してきて初勝利を挙げることができたが、シーズン当初とくらべて我々は全く違うチームのように良くなってきており、チームの成長を今日の勝利で実感できた。

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