ヴァンフォーレ甲府戦から3戦連続勝ち点3を狙うサンフレッチェ広島のキーマン青山、左手奥は丹羽(トップ画像説明)
サンフレッチェ広島がJ1残留へ向け、文字通り”運命の3連戦”に突入する。全34節のおよそ3分の2、22試合を終えてサンフレッチェ広島は勝ち点15の17位。
第23節、8月19日にホームで対戦するヴァンフォーレ甲府は勝ち点20で14位。同じく勝ち点20にはJ1残留圏内15位のコンサドーレ札幌もいる。
さらにサンフレッチェ広島が第24節で対戦する大宮アルディージャは勝ち点19で16位。その背中に手をかけるためには、何としてもヴァンフォーレ甲府相手にエディオンスタジアム広島での今季初勝利を手繰り寄せるしかない。
J1リーグ残留争い順位
順位 クラブ名 勝ち点 勝ち数 引き分け数 負け数 得失点差
14位 ヴァンフォーレ甲府 20 4勝8分け10敗 -12
15位 コンサドーレ札幌 20 5勝5分け12敗 -14
16位 大宮アルディージャ 19 5勝4分け13敗 -18
17位 サンフレッチェ広島 15 3勝6分け13敗 -16
18位 アルビレックス新潟 9 2勝3分け17敗 -32
8月18日、エディオンスタジアム広島で最終調整したヨンソン監督は「相手は攻守に渡る組織力に優れたチーム、そこをうまく崩していくことが大事だ」と話し「コンパクトに守ることも必要だがホームゲームでは攻撃面で積極的に仕掛けていくことが必要、と言っておきたい」と就任以来、掲げ続ける「攻撃は最大の防御」の姿勢を改めて強調した。
この先、勝ち点で際どい勝負にもつれ込めば得失点差もモノを言うようになる。要するに「直接対決」では大量リードを持ってそのゲームを完結することが求められる。
ミニゲーム中のヨンソン監督と中林
前節ではGK中林の手痛いディフレクティングミスが唯一の失点に繋がった。だが、反省はあっても過去は振り返らない。必要なのは、ヴァンフォーレ甲府戦での先制点、そしてそれに続く波状攻撃、ということになる。
ヴァンフォーレ甲府戦では前節、累積警告で出場停止だったキャプテン青山もピッチに立つ。パトリック、アンデルソンロペス、柴崎ら戦前へパスを繋ぐリンクマンはすでにヨンソン監督の下でファインゴールをアシストしており「好守両面でクレバーな存在」(ヨンソン監督)は新体制での練習スタートからちょうど1カ月のこの日、改めてその思いを口にして来たるべき”運命の3連戦”を見据えた。
ゲームを止めて青山(左)に話をするヨンソン監督
青山の話
甲府はカウンターを狙ってくる。それにハマらないように。狙ってはいきますけど、急ぎ過ぎるとカウンターを食らうので…。(ここからの3戦は)もう勝つしかない。最近の3試合で勝ち点4を取っていますが、直接対決で勝ち点を取らないと逆転は難しい。(ヨンソン監督になって1カ月では)まだ不安定さがあるので、安定するようにやっていく。
ミニゲームで前線に張るアンデルソンロペス(画像奥左ビブスなし)と柏(手前右ビブスなし)
全体練習後にクロスを上げる椋原(手前)は17日、チームに合流したばかり
椋原(左)は稲垣とウォーキングで練習を終えた