おかやま山陽戦の八回、レフトフェンス直撃二塁打を放つ前の門叶、打席でリラックスした構えができる、力まないで「前でとらえた」打球は飛距離が出る(トップ画像)
瀬戸内の怪童・門叶直己外野手が秋季中国地区高校野球大会3試合(ともにしまなみ球場、両翼95メートル、中堅120メートル)で13打数10安打13打点の快記録をマークした。
10安打の内訳は本塁打4、三塁打1、二塁打2、外野への単打3。
10月30日の1回戦、米子松蔭戦で6打数5安打9打点、第2打席から4連続ホームランを放ち一躍、注目の人となった。
翌31日の準々決勝、鳥取西戦では「大振りを避けコンパクトに」を意識して中前打2本のあと九回、右前適時打してチームの勝利に貢献した。
迎えた11月4日の準決勝、おかやま山陽戦。
2点を追いかける初回、二死三塁で打席が回ってきたがストレートの四球だった。
三回、一死から一番・名原典彦(2年)以下に3連打が出て1点を返しなおも一、三塁で迎えた第2打席。「チャンスでは向こうも勝負に来るからどんどん打っていく」の言葉どおり、初球カーブをジャストミート。打球は左中間を深々と破り2者が生還。3対2と一度は逆転に成功した。
3対7となって六回の第3打席は三ゴロ。
八回、二死一塁での第4打席。ボールカウント1-1からの3球目、真っ直ぐを見事に仕留めてレフトフェンス直撃二塁打でこの試合3打点目。しかし試合には4対7で敗れてセンバツ切符、当確とはならなかった。
試合後の門叶直己外野手の話
最初は自分もチームに貢献できてるかなと思ったんですど、自分だけが打つのではなくてみんなに繋ぐバッティングを意識してやったおかげで自分もたくさん打席が回って打てたので、みんなに感謝です。
最後のツーベースはインコースだったんですけど体がうまく反応してくれた。スリーベースも狙った球だけを打つことができました。
インコースは自分の課題です。自分の中ではインコースをファウルにして外の球を打っていくということをやってたんですけど、今回は体がうまく反応してくれたんでファウルにならずフェアゾーンに飛んでくれた。そこは良かったのなと思います。ツーアウトだったので、体を開かずに。前の打席、体が開いてサードゴロだったのでセンターから逆方向を意識して打席に入ったおかげでああいうバッティングができました。
(センバツの可能性もあるが…と聞かれ)ここまできたらどうしても、野球では決着がつけれないので、あとは信じて甲子園に行けることをまつだけです。
(甲子園で打ちたいか?の質問に)今年の夏、広陵の中村奨成選手も活躍したので、同じ広島県の選手として自分も負けられないと思います。きょうのバッティングも最後、フェンス直撃だったので、パワーが足りないかと思いました。もっと冬にウェートトレーニングをして一回り大きくなって来年、頑張りたいです。
監督さんやコーチの方や、父親にも打撃のことはいろいろ教えてもらっています。
(どこのファンか、好きな選手はと聞かれて)ソフトバンクの柳田選手です。ソフトバンクも好きですが、やっぱりカープが好きです。
※文中、瀬戸内怪童は瀬戸内しまなみ街道とかけてあります。どちらも「アーチが素晴らしい」(ひろスポ!編集部)