森保監督がまた”あの輝き”を放ち始めたＭ-１５０杯決勝の舞台、Ｕ-２０日本代表の「最強伝説」幕開け

2017年12月16日: 編集部

国際親善大会、Ｍ－１５０杯決勝に臨んだＵ－２０日本代表はＵ－２３ウズベキスタン代表相手に２－２のままＰＫ戦に突入、３－４で落としてあと一歩、及ばず。２０２０年東京五輪へ向け森保ジャパンは準優勝での”船出”となった。（１２月１５日、タイ・ブリラム県、アイモバイルスタジアム、午後１０時・日本時間午前０時キックオフ）

先制したのはウズベキスタン。前半４５分、相手ショートを一度はＧＫオビ・パウエルオビンナ（流通経大）が跳ね返したが、詰めていたＦＷウリンボエフに決められた。

その３分後、前半終了間際にゲームキャプテン、ＭＦ神谷優太（湘南）のＦＫが壁を越えてゴールに吸い込まれ同点！

しかし後半３０分、Ｕ－１９アジア選手権（２０１４年）の得点王、ＦＷウリンボエフに今度は頭で押し込まれて再び１点のビハインド。後半４３分、神谷の左ＣＫから途中出場のＦＷ小松蓮（産能大）が頭で同点として、ＰＫ戦に持ち込んだ。

チームは１７日に帰国。森保監督は初の公式戦となる来年１月のＡＦＣＵ－２３アジア選手権中国大会に向け準備を続ける。

その間、広島では「Ｕ－２３サッカー日本代表森保一監督を激励する会」も催される。

「まだまだこの年代で可能性のある選手を見ていく」とする森保監督はＡＦＣＵ－２３アジア選手権と今大会では「メンバーは分けて考えている」と話していた。

今大会メンバーはＧＫ３、ＤＦ５、ＭＦ１２、ＦＷ３の計２３人。ＦＷ久保建英（東京）ら、５月のＵ－２０Ｗ杯韓国大会に出場したメンバーからは一人も入っていない。

森保監督のサンフレッチェ広島時代の”教え子”からはＧＫ大迫敬介（広島ユース）、ＭＦ松本泰志、ＭＦ長沼洋一が選出された。

グループステージではＵ－２３タイ代表、Ｕ－２３北朝鮮代表と対戦した。いずれもＡＦＣＵ－２３アジア選手権中国大会では同グループ。

初陣となった１２月９日のＵ－２３タイ代表戦では３－４－２－１のフォーメーションが採用された。森保監督がサンフレッチェ広島時代に長らく磨き上げてきたシステムだ。スタメンＧＫは大迫。１－１同点から勝ち越され、４－４－２システムでのパワープレーで”もう１点”を狙ったが初戦は１－２で惜敗した。シュート数では相手の６に対して１１と上回った。

ＤＦ岡野洵（千葉）以外の１０人を入れ替えて臨んだ１２月１１日のＵ－２３北朝鮮戦では、流れるようなパスワークから鋭いカウンターを繰り出し、ＭＦ長沼が先制点を挙げるとこのゲームを支配。４－０のスコアで快勝した。Ｕ－２３北朝鮮が激しくぶつかってきても組織的に対応することができた。

この試合では「自分の特徴を思い切って出して欲しい」と森保監督は選手に注文した。完全アウェーの初戦での経験を活かして第２戦では見事に結果を出し、ノックアウトステージ（決勝、もしくは３位決定戦）進出を決めた。

決勝のＵ－２３ウズベキスタン代表戦では、タイ戦の先発から４人、北朝鮮戦の先発から７人がスタメンに名を連ねた。システムは４－４－２。長沼のほか、立田悠悟（清水）、
浦田樹（北九州）、針谷岳晃（磐田）、平戸太貴（町田）、井上潮音（東京Ｖ）、上田綺世（法大）が２戦連続スタメンとなった。

今季、サンフレッチェ広島の指揮官としての”任期”を道半ばで終えた森保監督。それから５カ月ちょっと。自身の今シーズンは、五輪代表の指揮官としての第一歩という形でフィニッシュ…となった。

タイ・ブリラム県のアイモバイルスタジアムのピッチで選手に大声をかける森保監督。その立ち姿は、ちょうど２年前の１２月に広州恒大を撃破してクラブ世界３位にまで上りつめたあの時と同じ輝きを放ち始めた。

森保ジャパン、「最強伝説」の幕開け、である。

ひろスポ!森保ジャパン取材班

シェアしてお友達にもこのニュースを教えよう！

ひろスポ！の情報を逃さずチェック！: ※SSL暗号化通信で登録します。
※メルマガはいつでも解除出来ます。