浦和レッズ戦を翌日に控え、積極的に選手に声をかける城福浩監督(トップ画像)
ホーム開幕戦を白星で飾ったサンフレッチェ広島は2月4日、アウェーの埼玉スタジアム2002に乗り込み浦和レッズと対戦する。
明治安田生命J1リーグは2月3日午後6時現在でJ1昇格組の名古屋グランパスが開幕2連勝で首位。昨季12位のベガルタ仙台も2勝で2位。
昨季10位のガンバ大阪と昨季6位のジュビロ磐田が2連敗で17位、18位となっている。
そして第2節をこの時点で残す4チームのうち開幕2連勝を狙えるのはサンフレッチェ広島だけ、だ。
サンフレッチェ広島は2月3日午前9時30分から広島市内で移動前の軽めの調整を行った。
アップ、バランス、ボールゲーム、アジリティ、瞬発系、切り替えしなどなど、各種の動きを短い時間でどんどんこなし、「はい、次」「きょうはこんな感じでいくよ」「時間ないよ!」と常に城福浩監督が急かす?ような流れになった。要は短期集中!だ。
およそ30分のそうした動きの調整のあと、負傷離脱した千葉に代わる野上や水本らが起点になり、左右にロングフィードしてそこからクロス、そしてフィニッシュという”今週の総仕上げ”がおよそ15分間あり、全体メニューを終了。
ホームでの今季チーム初勝利に向けてぐすね引く浦和レッズとの一戦に向け、城福監督は次のように語った。
城福監督の話
みんなすごく前向きにやってくれてますし、厳しいトレーニングも含めて声掛け合いながらやってくれています。何より大事なのは、メンバーに入ろうが入るまいが変わらずアグレッシブに取り組んでくれていること。そこで勇気づけられ、彼らの代表として出ていく選手はすごく鼓舞されるものだし、そういう集団でい続けることが大事。
どういうふうにボールをそこ(前線)に運んでいくかを昨日までやったので今日はクロスで意識するところを、リラックスした状態で、ただ狙いどころは最後に共有して終わりたいなということでやりました。
浦和は個人のレベルも高い。(昨季途中で監督交代があり)4・3・3になって、やり込んでいる時間も長くなってきて、そこに選手を当てはめてきてる。その中で非常に高いレベルの競争があり非常に手ごわい相手であることは間違いない。押し込まれる時間もあるかもしれない。でも我々は開幕戦の前半のような戦い方をすれば対等以上にやれると思う。
自分たちの時間を開幕より増やせるよう努力はしたい。ただ相手は、個が非常に強いので、バランスを失ったらそこから失点に繋がるようなシュートまで持っていかれる可能性はある。最新の注意は払いたい。
ゼロで抑えれば負けないけど、やはり攻撃しないと勝ち点3は取れない。そういう意味でも姿勢としては攻撃的なところは絶対に失いたくない。スコアによって、ゲームをコントロールした時、周りから見たら守備的になっている…そこは状況によって変わってくると思いますけど…。
千葉に代わってセンターバックに入ることになりそうな野上(左)は、開幕戦で最終ライン左サイドを任された佐々木とランニング
クロスからフィニッシュへ、最終チェックでは当然、妥協なき動きが要求された
練習終わりに城福監督と軽く言葉を交わすティーラシン(中央)、微笑みの国からの使者が再び広島に笑顔をもたらせるか…