マツダスタジアムから一番近い都市高速道の入り口、呉市方面通行止め(トップ画像)
※この記事は7月8日、午後6時過ぎに、7月9日からの広島-阪神3連戦中止が発表される前に掲載しています。
豪雨災害の被災状況が時間の経過とともに広がりを見せる広島では、第100回全国高校野球選手権広島大会の開会式会場が予定されていたマツダスタジアムから三次市のみよし運動公園きんさいスタジアムに変更された。
当初の予定では7月7日にマツダスタジアムに全91校88チームの3年生部員がマツダスタジアムに集まって入場行進することになっていた。予定変更で開会式は7月11日に順延された。
ところで7月11日からマツダスタジアムでは広島対阪神3連戦が予定されている。
しかし7月8日夕方の時点で、広島県内では大雨による死者、行方不明者が全国で一番多くなっており、さらにその数は増える可能性が高い。
また7月8日夕方までの時点で広島県内では21万世帯が断水、呉市、三原市などでは給水拠点が設けられているが、そこまで辿り着けない住民も多数存在する。
停電も18万世帯を超え、携帯が繋がりにくいところも多数ある。
何より7月8日になっても県内在来線はすべてストップしたままで、水をかぶった鉄道施設の早期復旧は難しいとされている。
山陽自動車道など高速道路網にも通行止め箇所が複数出ており、特に広島市内から通常、30分で到着できる呉市などは幹線道、JRとも不通となって陸の孤島と化している。
2014年8月、広島市安佐南区、安佐北区などで発生した70人以上が命を奪われた大規模土砂災害の際には備蓄施設があるマツダスタジアムの倉庫から車で30分ほどの被災地に緊急支援物資が運びだされた。
この時、関係者の一部から広島球団へ試合開催見合わせを示唆する声も届けられたが公式戦は通常通り開催された。その際、スタンドには、何席かずつ固まりになって空席となった場所がいくつも確認されている。
しかし今回はさすがにそうはいかないだろう。
未曽有の大災害に見舞われた広島で、プロ野球開催が緊急休止されることも今回はやむなし…
と同時に試合のない選手、関係者は被災地に向けて何ができるか?
スポーツとともに戦前戦後からの歩みを続けてきた広島力が試される。
広島スポーツ100年取材班
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