福山合宿初日の練習風景(トップ画像)
B1昇格を目指す広島ドラゴンフライズが8月22日、福山市の福山市立大学体育館で新チーム結成後、初の合宿に入った。
未発表の新外国籍選手を除き現在、広島ドラゴンフライズのメンバーは10人。新たにチームの指揮を執る尺野将太ヘッドコーチの下、午後練習のみとなった合宿初日のコートは早くも熱気に包まれた。
そして全体練習終了後も、体育館の使用可能時間いっぱいまで、個別の課題に取り組むのは当たり前…
新加入メンバーのうち、佐藤優樹は昨季、B1の新潟アルビレックスBBに所属していた。小澤智将も同じく川崎ブレイブサンダーズ、坂井レオも西宮ストークス(今季よりB2)に所属。山田謙治は横浜ビー・コルセアーズで尺野将太ヘッドコーチとともにB1の舞台にいた。
チーム誕生から5年目を迎える広島ドラゴンフライズにB1経験者が吹き込む新風…今季の命運を握る大事な5週間が始まった。
合宿は25日までで、24日の午後からは福山市内の社会福祉施設での交流会や、中学4校、高校1校でのバスケクリニックが予定されている。
なお、3シーズン目を迎えるB.LEAGUE・B2は9月28日開幕。広島ドラゴンフライズは愛媛オレンジバイキングス と松山市総合コミュニティーセンターで対戦する。
またリーグ戦前に開催される短期トーナメントカップ戦、B.LEAGUE EARLY CUP 2018(9月7日から9日、島根県の松江市総合体育館)にも参戦する。
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福山合宿初日、全体練習の終わりに話をする尺野将太ヘッドコーチ(右)となりは広島ドラゴンフライズでの2シーズン目を迎える村上駿斗
初日から元気いっぱいの朝山正悟キャプテン兼アソシエートコーチ(右)と新加入の岡本飛龍
左から、ただひとりのチーム生え抜きとなった田中成也、小澤智将、佐藤優樹、山口眞衣アシスタントマネージャー
岡本飛龍らを相手に、居残り練習する佐藤優樹
尺野将太ヘッドコーチの話
きょうはいつもと違う環境でバスケットができて良かったです。そして練習環境が変わっても選手の集中力がすごいので、密度の濃い練習になっています。今回の合宿が非常に楽しみになってきました。
まだ新しい選手が多いので、しっかりみんなで話ができるような雰囲気を作り、コミュニケーション重視の4日間になると思います。
ビッグマン3人中ひとりがまだ保留という中で、これまではアウトサイドの選手の動きを中心にオフェンス、デフェンスやってきました。でも来週から合流することになると思いますので、この合宿ではインサイドのディフェンス、オフェンスを強調して細かい練習を続けていくつもりです。
練習自体は昨シーズン、B1でプレーした選手が多く入ってきてくれていますので、その高いレベルでできていると感じています。スタンダードなプレーのレベルをB2からB1へ上げる必要があります。今、練習ではディフェンス、オフェンスの基準がB1レベルにあると思っていますので、この高い質を継続して、さらにお互いに高め合っていければと考えています。
私もシーズン最初から、というのは初めてです。日々、新しい発見があります。その中で、選手には「こうして欲しい」というような話をどんどんしています。すると、すごくリアクションの速い選手がいるんですね。何かあった時にすぐにプレーで表現してくれます。だから毎日成長して、チームとして良くなっている実感があります。早く試合したいな、という感じですね。
今回は福山での合宿ということで、私もこれまでそういう機会はありましたが地元のみなさんと触れ合えることを非常に楽しみにしています。私はずっとバスケットをやってきましたが、やはり生まれ故郷に何か貢献するとしたらバスケで、というのが一番かなと…。それはすごく嬉しいことでもありますので、もっともっと積極的にやっていければなと思っています。
尺野将太ヘッドコーチ(左)と朝山正悟キャプテン兼アソシエートコーチ(右)、中央は森田憲吾ヘッドトレーナー
朝山正悟キャプテン兼アソシエートコーチの話
ようやく今シーズンがスタートしたな、と。開幕まで残りちょっと、これからチームにとって大事な期間になります。まずはこの合宿にいい雰囲気でみんなで入れることを意識してやりました。
(ここからは)B1に上がるために何が必要か、これまでみんながイメージしていたもの、それを形にしていく作業になっていくと思います。チームで戦う、泥臭く戦う、広島らしさ、いろんなことがあると思いますがそれを言葉だけでなくしっかり形にしてコートの上で表現することが必要なんじゃないかなと。そこが自分たちが一番変らなきゃいけない部分だと思っています。