センバツ出場が決まりグラウンドで喜びを爆発させる広陵ナイン(広島市安佐南区)
第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の出場校を決める選考委員会が1月25日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールであった。
中国・四国地区からは米子東(鳥取、23年ぶり9回目)、市立呉(広島、2年ぶり2回目)、広陵(広島、6年ぶり24回目)、高松商(香川、3年ぶり27回目)、松山聖陵(愛媛、2年連続2回目)の5校が選ばれた。組み合わせ抽選会は3月15日にある。大会は3月23日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。
センバツ出場決定の知らせを受ける広陵の國貞和彦校長
市立呉のある呉市も、広陵のある広島市安佐南区とその周辺も、ともに昨年の豪雨災害で大きな被害が出た地域。両校のセンバツ出場は広島県にとって大きな励みと刺激になる。
中村信彦監督が率いる市立呉は2年前、初の甲子園の舞台をセンバツで踏んだばかり。一方、中井哲之監督が率いる広陵は大正15年(第3回大会、1926年)、平成3年(第63回大会)、平成15年(第75回大会、2003年)と3度、春の王者になっている。中井哲之監督は3度目の春制覇を目指す。
広島勢から2校が選出されるのは広陵と広島商が選ばれた2002年以来、17年ぶり。
広陵・中井哲之監督の話
すごく嬉しいです。(昨年11月の)神宮(大会)での負けが(初戦で石川の青稜にコールド負けで)あまりにみじめだったので、ああいうもの(その時のスコアがこの日もグラウンドのボードに記されていた)を目に焼きつけながら、生徒といっしょに頑張ってきました。光るところはないんですけど、粘り強い野球をして僅差のゲームを勝ち切るところは今までになかったかなと思います。初戦を何とか勝ち抜いて、できれば優勝したいと思います。
広島県でいろんなことが起きて、ほんとに野球をしていいのかなと思っていたのですけど、こうして一番大好きな野球が夢の舞台でできることを感謝して一生懸命がんばろうと思います。
昨秋の明治神宮大会でコールド負けを喫した時のスコアを記したボード
ひろスポ!関連記事
それが野球だから…10日遅れの特別な夏、被災地とともに高校野球広島大会、選手宣誓!(2018年7月17日掲載)
hirospo.com/pickup/48616.html
瀬戸内、全国ベスト4でサッカーを通じての世界平和を宣言、偉大な足跡残す、全国高校サッカー選手権大会」…川風の街、七色の光#25(2019年1月12日掲載)
hirospo.com/pickup/53012.html