熱い声援を広島ドラゴンフライズに送り続けるブースター(トップ画像)
広島ドラゴンフライズ、3連敗でB1昇格の夢に春霞…
3月10日のホームゲームでB1昇格への数あるライバルチームのひとつ、Fイーグルス名古屋に敗れた時、冒頭のヘッドラインを使った。
それから中5日で今度は西地区同士、最大のライバルの一角、島根スサノオマジックと敵地で対戦、結果は72-79のスコアでの敗北、そう敗北宣言、この大事な時期に広島ドラゴンフライズは4連敗を喫してB1昇格の夢、3度目の正直もならなかった。サクラサク季節を前にして…
現実は厳しい、最終クォーターこそ22-21だったがそれまでは16-18、15-18、17-22。どうしても相手を上回ることができなかった。
現実はある意味、残酷。島根スサノオマジックのスターターには北川弘、坂田央。かつて共にB1を目指した仲間ふたりに、わずかな希望を断ち切られた。
尺野将太新体制の下でスタートし、シーズン途中で経営体制が一新され、外国籍選手の補強も行われ、ホームゲームでの声援はどこにも負けない熱を帯びた。平和発信も前面に押し出した。アリーナの雰囲気は確実に醸成されつつる。
あとは何が足りないのか?
いや、ライバルたちの進化に、もしかしたらついていけてないのではないか?
B1のレベルもどんどん上がる。国内のバスケ熱もさらにヒートアップするだろう。それぞれの自治体の中には目の色を変えているところもある。
ワイルドカードで5位に沈み、トップを行く西地区2位の熊本ヴォルターズとは5ゲーム差。残り12試合では、いかんともしがたい。
だが、この順位はもしかしたら妥当な線なのかもしれない。
すでに何度も引用してきたが広島ドラゴンフライズの得失点差はわずかに+41。熊本ヴォルターズは+302で同4位の仙台89ERSは+223。ワイルドカード7位以下は全チーム得失点差マイナス。
広島ドラゴンフライズはそうした得失点差マイナスのグループ、いわゆるBクラスと得失点差+200以上のAクラスの狭間にいる。
数字はやはり正直で、際どい得失点差でシーズン序盤に快進撃を続けていた広島ドラゴンフライズにはそのあと、上積みできるものが不足していた、ということになる。
広島ドラゴンフライズ 72-79 島根スサノオマジック
1Q:16-18
2Q:15-18
3Q:17-22
4Q:22-21
対戦成績:29勝19敗