田中広輔がこうしてマツダスタジアムに戻ってくるのはいつの日か…
8月22日夜にアップした以下の記事…
田中広輔がベンチから消え、長野久義が一軍に戻ってこない、緒方カープ連勝の不思議
hirospo.com/pickup/58489.html
…の中で投げかけた疑問がいくつか解決した。
8月20日からのヤクルト戦(マツダスタジアム)で2試合続けてベンチに入っていなかった田中広輔内野手は23日、出場登録を抹消され広島県廿日市市の大野練習場で調整を始めた。故障者、リハビリ組が集まる三軍扱いで、焦らず時間をかけて再び一軍の戦力となれる日を目指すことになりそうだ。
また、長野久義外野手については、二軍戦1試合でベンチに入らなかったあと、21日と22日に大阪・舞洲であった二軍戦(オリックス戦)にスタメン出場。22日、マツダスタジアムであったヤクルト戦のあと、緒方孝市監督が「あしたから合流予定」とその一軍復帰を明言した。
22日のヤクルト戦は大雨と雷の注意ほうが出される中でのプレーボールとなり、七回裏一死からの強い雨によってコールドゲームになった。スコアは4-8、残り3イニングあれば「逆転のカープ」には十分に試合をひっくり返す力は残っていただろうが、マツダスタジアムとは”切っても切り離せない”関係にある雨に祟られた。
広島はオープン球場を本拠地としているにもかかわらず、天候を顧みない強行突破が目立つためセ・リーグで最も試合消化が進んでいる。
ペナントレースは残り26試合、2位を死守しつつも首位・巨人とは6・5差。リーグ4連覇達成はしだいに難しくなりつつある。
田中広の登録抹消や長野の一軍復帰がどうして「今」になったのか?
それは最終決断する緒方監督の胸の中のことであり、本当のところは誰にもわからない。
一方で誰にでも分かることがある。
それはリーグ3連覇の推進力となっていた黒田博樹、新井貴浩、丸佳浩に続いて4つ目の”主力エンジン”が脱落した、ということ。
DeNAも交えての大詰めのレースは第四コーナーを過ぎて、ホームストレッチに入る。逆転Vに必要な加速力の一端を長野が担ってくれることが期待されるが、緒方監督は長野のことを「彼」と呼んでいる。ふたりの微妙な距離感には、やはり一抹の不安がつきまとう。
雨の夏が去り訪れる実りの秋に待っているのは、指揮官の鮮やかなオペレーションによる最終目的地へのランディグなのか?それとも予期せぬ形での緊急着陸か…