アーリーカップ優勝を狙う広島ドラゴンフライズ(画像説明)
Bリーグ開幕前の「負けたら終わりのトーナメント」、アーリーカップが9月14日に開幕した。
全36クラブ参加して東北、関東、北信越、東海、関西、西日本の6地区に分かれて争う。
西日本会場の福岡県飯塚市、飯塚第一体育館では広島ドラゴンフライズと愛媛オレンジバイキングス が対戦して、89-73で広島ドラゴンフライズが勝った。
広島ドラゴンフライズは15日午後7時から島根スサノオマジックと決勝進出を懸けて対戦する。
もうひとつのブロックではライジングゼファー福岡が香川ファイブアローズを96-88で下して15日午後4時からの熊本ヴォルターズとの準決勝に進んだ。
ところでこの日の飯塚第一体育館は「窓も締め切った蒸し風呂のような、立っているだけで汗が滴り落ちる状態で、選手のコンディしニングに万全を期す必要があった」(広島ドラゴンフライズ・寛田司チームドクター」という状況になった。
飯塚第一体育館は1972年に開設されたバスケットコート2面分の広さのアリーナを持つが、常設の空調施設がない。
これまでもbjリーグやBリーグの試合会場として使用されてきており、その都度、空調設備を臨時に設置するという方式が採用されてきた。
しかしこの日は、いざフタを開けてみるとアリーナには扇風機が回っているだけ。両クラブからの要請を受け空調設備が持ち込まれたのはライジングゼファー福岡と香川ファイブアローズの第1試合が終わり、広島ドラゴンフライズと愛媛オレンジバイキングス の第2試合が始まったあとだった。
それでも設備は最後まで稼働せず、およそ1000人のブースターも両クラブの選手たちも大変な目に遭った。
そもそも飯塚第一体育館は福岡市の中心部からだと車でおよそ1時間の場所にあり、JR福北ゆたか線を使っても最寄の新飯塚駅までおよそ1時間、さらに徒歩で30分もかかるためタクシー利用などが必要になる。
ライジングゼファー福岡の公式戦会場ではあるが、これではプレーする側も、応援する側も厳しい。
誕生から4季目を迎えるBリーグ。今回の西日本アーリーカップの主管はライジングゼファー福岡だが、リーグ発展に欠かせない会場問題だけに、Bリーグとしても早急な対処を講じる必要がありそうだ。