トップ画像はヴッセル神戸を迎えて超満員となったエディオンスタジアム広島
サンフレッチェ広島がヴィッセル神戸を6-2のスコアで撃破した試合は衝撃的だった。
J1の優勝戦線に踏みとどまるにはもう勝ち続けるしかないサンフレッチェ広島。しかし9月はリーグ戦1分け1敗、YBCルヴァン・カップも1分け1敗、天皇杯も敗退と公式戦5戦未勝利…そして10月最初の相手がリーグ戦2連勝中のスター軍団。
どんな戦いになるのか。しかしその答えはすぐに出た。
キックオフ早々にMF川辺駿が決定的な場面でショートを外したが、その時のスタンドのリアクションが尋常ではなかった。スタンドはサンフレサポーターで埋め尽くされ、前半5分の稲垣祥の先制ゴールで3万人で盛り上がるショータイムの幕が上がった。
スタンドからの熱気はピッチに反映、いくらでもゴールが生まれそうな気配が漂う中、実際にその通りの展開になった。
前半を2-1で折り返したサンフレッチェ広島は後半4ゴール。リーグ戦としてはクラブ史上8番目に多い2万9666人が詰めかけたホームゲームで、クラブ史上最多タイの6得点。
今季、ここまでのホームゲームの平均入場者数が最低目標の1万5000人を割り込む中、その倍以上のサポーターが集まるとどうなるか?それをこの日の満員のスタンドが証明した格好だ、
この日、エディオンスタジアム広島の正面には新サッカースタジアム建設に向けた寄付募集ブースが設置された。
広島市のど真ん中に新スタジアムが完成すれば、この日と同じ風景が”日常”になる可能性が高い。そうなれば、新スタジアムを拠点として、サンフレッチェ広島とサポーターは今まで口ずさんできたように、日本とアジアと世界を、紫に染めることになる…
ヴィッセル神戸戦のあとのサンフレッチェ広島 城福浩監督の話
ここ数試合、天皇杯も含めてリーグ戦もサポーターにすごく悔しい思いをさせていた。我々も内容に手応えはあるもののそれに相応しい結果、勝点を積み上げられずにいた。だからきょうはどうしても勝ちたかった。
今年のリーグ戦は我々は何も諦めていないので、ここで勝点3を取れないようでは目標を切り替えないといけないと思っていた。そういう意味では、きょうは取らなければならない勝点3を取れたことは非常に良かった。これだけ多くのサポーターが来てくれて、その人たちの前で喜び合えた非常に意味のある1勝だったと思うし、きょうのスタジアムは本当に背中を押してくれたからこそ、6点を取れたと思っている。
もちろんイニエスタとかビジャとか、素晴らしい選手だし、そこを少しでも機能させないようにチーム全員で組織的に献身的に戦った、その姿を見せられたということ。
きょうの集客は、もちろん我々の営業も頑張ってくれたと思いますけど、スタジアムに足を運ぶ動機は別として、これだけ多くのサポーターが来てくれた中で勝利という結果で我々のひた向きさも含めてみんなで喜び合えたというところがクラブにとって非常に大きなことだと思うし、ホームでもアウェーでももっともっと盛り上がるそういうきっかけになると思います。
きょう首位(のFC東京)は勝ち点ゼロしたけど、まだ何も終わっていないのでサポーターと一緒に戦いなと思います!
(ひろスタ!特命取材班)
ヴィッセル神戸戦のあとのエディオンスタジアム広島…
午後4時3分キックオフ、試合終了から1時間以上、エディオンスタジアム広島から最寄の駐車場からの車は動かなかった
横川行きシャトルバスも長い列ができた、マチナカスタジアムの早期実現が待たれる