大迫選手の東京五輪目指す戦い、本格化…
広島で15年ぶりとなる日本代表戦、キリンチャレンジカップ2019 U-22日本代表vsU-22コロンビア代表がきょう11月17日、開催されます。
来年夏の東京オリンピックで「金メダル」を目指すU-22日本代表の強化の一環ですが、国内でのU-22日本代表戦開催は今回が初となります。
指揮するのはA代表と兼任の森保一監督。2年前の夏、サンフレッチェ広島の監督を退任して以来のエディオンスタジアム広島のピッチ、となります。
「ベストメンバー」(同監督)を目指して選抜された22人の中に、サンフレッチェ広島のGK大迫敬介選手も名を連ねました。
大迫選手は1年前の今ごろ、まだ公式戦デビューも果たしていませんでした。
初めての出番は2月19日、ACL出場を懸けたプレーオフ、チェンライ・ユナイテッド(タイ)戦でした。
それからおよそ9カ月…
サンフレッチェ広島のゴールを守ることで経験を重ね、6月には国際親善試合 キリンチャレンジカップ2019に呼ばれました。この時、同じく初招集となった17歳の久保建英選手に話題が集中しましたが、19歳の大迫選手が二番目に若く、ティーンエイジは二人だけでした。
二人は6月の南米選手権でもメンバー入り。森保一監督の期待の大きさや思い描いているプランの一端がうかがえます。
そして広島でのお披露目の舞台でも…
広島での国際親善試合というとで、U-22日本代表、U-22コロンビア代表とも今回、平和記念公園に足を運び、原爆慰霊碑への献花などを行いました。
当然ながらほとんどの選手は広島の被爆の実相には詳しくありません。
でも、大迫選手は鹿児島出身。長崎を訪ねたこともあるし、昨年12月にはサンフレッチェ広島の平和学習で平和公園にある平和記念資料館も尋ねました。その時の大迫選手の話です。
「実際に被爆を体験された方のお話を聴けたのは貴重ですし、そういう本当に辛い思いを自分たち若い世代が聴くことで、忘れずにずっと受け継いでいけたらと思いました。こういう大変な思いをされた方が大勢、いらっしゃる。そういう歴史の中で今こうして何の不自由もなくサッカーができるのは当たり前じゃないと思いますし、それはもちろん広島だけじゃなく長崎の方々もそうですし、だから今の環境に感謝しないといけないと改めて感じました」
「試合を観に来て下さる方々の中にもこういう思いをされた方がいると思うので、そういう人たちにも少しでも元気を与えられるように…僕はまだリーグ戦に出場できていないのですが、早く自分も出て、そういうピッチで自分の姿を見てもらいたいと思います」
その強い気持ちが9カ月後、日本代表新ユニホームに袖を通しての記念すべき”その日”に繋がりました。
平和公園を訪ねた大迫敬介選手(中央)と久保建英選手
広島、長崎、平和、サッカー、国際マッチ、サムライブルー…
スポーツでもっと幸せな広島へ
エディオンスタジアム広島のピッチに立つのは、大迫敬介、久保建英、堂安 律…
さあ、森保監督とサムライブルーをまとった選手たちの、五輪史上初の「金」を目指す本格的な戦いが、この広島から始まります。
「川風の街、七色の光」は広島スポーツの風景を切り取って、未来の、平和な時代の子供たちに向けて、その記憶を送り届けます。
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