画像はマツダスタジアムでサードの守備練習をするメヒア(左)とピレラ、メヒアが大きくリード…
広島は阪神とナイトゲームの練習試合を行った。(6月10日、マツダスタジアム)
試合は17安打を放った広島が圧倒したが、実は6月2日からの甲子園、阪神3連戦では合計5点しか取れていない。
その第2戦で顔を合わせたジョー・ガンケルには4回で2安打零封されていたが、この日は満塁弾2発を含む9安打を浴びせて借りを返した。
初回には菊池涼介、西川龍馬、鈴木誠也の3連打で満塁としてアレハンドロ・メヒアが左中間スタンドに叩き込んだ。相手バッテリーにとってこの並びは脅威になる。
メヒアは練習試合8戦で5発目。
ひろスポ!では練習試合1号ホームランの出たタイミングで次の記事をアップした。
バティスタに代わるピレラ…に代わる?メヒアが甲子園バックスクリーン左へ打ち込み3戦連発、朝山打撃コーチの教え(2020年6月2日掲載)
hirospo.com/pickup/65894.html
上記記事でメヒアに1票を投じたが、ホセ・ピレラとの競争はすでに勝負あり、となった感が強い。
日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会はこの日、オンラインで事務折衝を行いって新型コロナウイルス感染拡大に伴う特別ルールを決めた。
出場登録人数は29人から31人になり、ベンチ入り人数は25人から26人に増える。そして外国人枠は従来の出場4人までは変えず登録は5人へ拡大する。
そうなると広島の場合は…
投手がクリス・ジョンソン、テイラー・スコットとあとひとりはヘロニモ・フランスアとDJ・ジョンソンの競争?
フランスア、DJ・ジョンソンはこの試合でともにテストされたが相変わらずピリッとしない。
もうひとり、左腕投手のエマイリン・モンティージャはこの日、オリックスとの二軍戦(オセアンスタジアム舞洲)に先発して3回を投げたが球がバラつき4失点…
野手はメヒアとピレラが揃って開幕一軍だろうが、ピレラをスタメンで使うかどうかはまだ分からない。
この日、九番DHに入った高橋大樹のスタメンレフトもあり、だ。レフトで本命視されていた野間峻祥はこの期に及んで打撃フォームが固まっていない。
松山龍平の離脱で空きポストになったファーストは堂林翔太で決まりつつある。
初回、グランドスラムを食らってダウン寸前のガンケルから雰囲気のある右飛を放つと、三回の2四球などによる満塁ではその初球をレフトスタンドに運んだ。六回の満塁では初球を中前に適時打した。内容が濃すぎる。
堂林についてもひろスポ!では6月6日の以下の記事で触れた。
広島連敗地獄?脱出、メヒア2発、鈴木誠也お見事3ラン、堂林は覚醒2ラン、京セラ・オリックス戦
hirospo.com/pickup/66019.html
毎年のように紙面を賑わせながら開幕するとほどなく失速…その繰り返し…
実は6日の「覚醒2ラン」もこの日の試合前に朝山東洋打撃コーチからおそらく「喝!」のようなものを入れられていたハズ。
この日、広島首脳陣が並べた…
ピレラ
菊池涼
西川
鈴木
メヒア
曾澤
堂林
…の一番から七番までのうちピレラと菊池涼以外は開幕スタメンオーダーだろう。
あとはピレラのところに田中広輔が”戻る”のか、別の”人材”を組み込むのか?
この日のピレラは5打席目で中前適時打したが、これは満振りした打球が詰まって落ちたもの。メヒアが打つから力みがますますひどくなり、何でも引っ張るから打球がますます飛ばない悪循環となっている。(ひろスポ!田辺一球)