画像は2016年5月、中国新聞に掲載された記事と3候補地のコスト比較
「負担44億円ずつ想定」(中国新聞)は間違い、「50億円ずつ」市と県で折半案が正解?…ウイズコロナの広島中央公園サッカースタジアム問題点に迫る(4)
9月1日付の中国新聞30面に「負担44億円ずつ想定」「サッカー場建設広島市、県と」の見出しの記事が掲載された。
8月31日にひろスポ!が「非公開だから詳細は不明だが県と市100億円折半案でもめる湯崎知事と松井市長?」の見出しで報じて間髪入れず、のリアクション…
記事によると建設費など約260億円。市と県の負担額は44億円ずつと想定。その負担額はまだ合意されていない、となっている。
記事では260億円の財源見込みが円グラフで示されている。
国の補助金79億円、エディオン寄付20億円、マツダ寄付30億円、個人寄付3億円、市債と経済界寄付40億円…
これら合計で172億円。260−172=88
88億円を市と県が折半する、と記事にはある。
それは違うだろう。
ひろスポ!ですでに記したようにこのスタジアム総事業は270億数千万円だ。
だからひろスポ!では50億円折半の案件が市と県の間で問題になっている、とした。
その270億数千万円ですら疑わしい。もっと膨らむという「声」にひろスポ!は1票投じておく。
マスコミの報道との間にあるおよそ10億円の差額の理由ははっきりしている。
詳しいことはここでは割愛するが「関連事業費」の10億数千万円が完全に抜け落ちた額が260億円だ。
もちろん関連事業費も総事業費に含まれる。中央公園を真に魅力的な空間とするためにはいろいろな「関連事業」は欠かせない。それなしにスタジアムを整備する方が無理がある。
合計で270億数千万円。
この”表に出ていない”10億数千万円も県と市で折半というなら「44億円ずつ」ではなく「50億円ずつ」となる。
なぜ、広島市は260億円にこだわるのか?
それにしてもこの記事の画像で示したように260億円じゃなくて270億円と言えば2016年春、サンフレッチェ広島が旧広島市民球場跡地での独自案を示した際に広島市が自らの手で作った「旧広島市民球場跡地」「広島みなと公園」「中央公園」の建設コスト比較において最も高額の見積もりを出した「旧広島市民球場跡地」の260億3千万円を越えてしまっている。
多くの市民やサポーターが望む旧広島市民球場跡地に建設しておけば良かったのに…それならペデストリアンデッキ(歩行者専用道)建設費用の13億数千万円も削るか、もっと別の用途で使えたのに…
広スタ特命取材班