画像は九里(右)と歩く佐々岡監督
9月23 日 ●3-7 巨人 東京ドーム
通算30勝42敗8分け(M28の巨人まで最大19差、5位は変わらず)
18時00分開始・3時間、1万3605人
相手先発 田口〇8回3分1、5安打3失点
本塁打 ピレラ10号②
一番ショート田中広
二番セカンド菊池涼
三番センター長野
四番ライト鈴木誠
五番ファースト松山
六番レフトピレラ
七番サード堂林
八番キャッチャー磯村
九番ピッチャー野村●(10試合5勝2敗)3回69球7安打4失点(自責4)
島内
中村恭
菊池保
中田
広島は今季ワーストの数字を並べた。
佐々岡監督新体制の下、シーズンワーストタイの4連敗。
巨人まで最大19ゲーム差となり借金もワースト更新の12。
ついでに言えば先発した野村は今季最短KO降板。
8月30日、60試合消化のシーズン折り返し時点では、同じ5位でも借金は6、巨人まで10差だった。それがあっという間にこうなった。
「ワースト」ぶりは神宮球場、東京ドームと続いた東京遠征1勝5敗の内容だけでも”納得”いくものとなっている。
合計で24得点(1試合平均4点)46失点(同7・7点)。こんな野球をしていたら120試合とはいえ長いシーズン、とてももたない。
広島は中継ぎ陣も苦しいが、先発も苦しい。6連戦の先発陣は以下のような内容だった。
ヤクルト戦
9月18日 床田●4回3分の1、98球10安打8失点
9月19日 森下勝ち負けつかず7回111球4安打2失点でチーム勝利
9月20日 中村祐●4回3分の2、80球4安打3失点
巨人戦
9月21日 九里●4回86球9安打6失点
9月22日 遠藤勝ち負けつかず5回102球4安打4失点
9月23日 野村●3回69球7安打4失点
この先発6人のうち、床田、中村祐、九里は初回から失点している。”逆転しない”のが今季の広島だから、その瞬間に勝ち目はなくなる。
前日(22日)のナイトゲームでは菅野の強靭なメンタル投球から広島ベンチは学ぶことが多かった。で、またこの夜も九回、巨人の強さの訳をまざまざと見せつけられた。
八回までで99球、3年ぶりの完投勝利を目指して九回のマウンドに上がった田口に対して一死から松山死球、続くピレラが強烈な2ランをレフトスタンドに突き刺すや否や巨人ベンチは大竹にスイッチした。打たれた田口は、おそらく悔しさを噛み締める暇さえなかっただろう。
試合後、お立ち台の田口は「またボクの弱いところが出てしまいました」と”負け”を認めていた。試合は快勝で自身5勝目もマークしたが肝心の”原監督との勝負”に負けた、ということになる。
6日後にはマツダスタジアムでの巨人3連戦が組まれている。優勝街道独走でも非情の采配をする原巨人を相手に、次も3連敗では上限5000から1万6500になるスタンドのカープファンもさすがに黙っていないだろう。でも、このままではそうなりかねない。7月半ばのマツダスタジアムで巨人に3連敗していなければ、今ごろ違った状況だったかも…(ひろスポ!・田辺一球)