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2021年01月03日
編集部

前日2点差負けの広島ドラゴンフライズ、秋田ノーザンハピネッツのプレッシャーに潰され97失点、14連敗

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岡本飛竜と大浦
  • 3

    飛翔会

  • 2

    ダグ

  • レッドヘルメット

画像は広島出身の秋田ノーザンハピネッツ・大浦(画像奥)のマークを振り切ろうとする岡本、こうしたポイントガード同士のせめぎあいも大量差ゲームの要因になった

 

前日2点差負けの広島ドラゴンフライズ、秋田ノーザンハピネッツのプレッシャーに潰され97失点、14連敗

 

……

B1第16節GAME2(1月3日)
広島ドラゴンフライズ 57−97 秋田ノーザンハピネッツ
1Q:18-17
2Q:7-22
3Q:12-34
4Q:20-24
会場:エフピコアリーナふくやま
観衆:962人
おりづる賞:佐土原遼

 

【スターター】
広島:トーマス・ケネディ、朝山正悟、岡本飛竜、グレゴリー・エチェニケ、荒尾岳

秋田:大浦颯太、アレックス・デイビス、保岡龍斗、カディーム・コールビー、古川孝敏

 

 

【主なスタッツ】
広島ドラゴンフライズ
◆得点
田渡凌             15点
トーマス・ケネディ       12点
佐土原遼           9点
◆リバウンド
グレゴリー・エチェニケ    11リバウンド
マーク・セントフォート    4リバウンド
佐土原遼           3リバウンド
◆アシスト
田渡凌              5アシスト
岡本飛竜             4アシスト
朝山正悟             1アシスト
秋田ノーザンハピネッツ
◆得点
アレックス・デイビス      19点
長谷川暢            14点
保岡龍斗            13点
カディーム・コールビー     13点
◆リバウンド
カディーム・コールビー        8リバウンド
アレックス・デイビス      7リバウンド
保岡龍斗            5リバウンド
◆アシスト
保岡龍斗           5アシスト
カディーム・コールビー       5アシスト
伊藤駿            4アシスト

 

 

 

 

広島ドラゴンフライズは12月3日、エフピコアリーナふくやまで秋田ノーザンハピネッツとのGAME2に臨み、57−97で大敗した。前日のGAME1は第4クォーター最後の最後まで勝てる可能性を残した展開だったが相手もギアを上げてくるからやはり甘くはない。

広島ドラゴンフライズは連敗を14に伸ばしたまま試合のないインターバルに入る。次節は1月23日、アウェーの三遠ネオフェニックス戦。

第1クォーターは18−17と競って見せたが、第2クォーター途中で23−24と逆転され、23−27となったところで秋田ノーザンハピネッツの方がタイムアウト。

そのあと秋田ノーザンハピネッツはイッキに加速してあっという間に23−34になった。コートの空気からしてこの時点でもはや勝負あり…

あとの時間は一方的な展開の中でどんどん点差が開き、第3クォーター残り4分を切った時点で31−62のダブルスコアになった。

 

 

※以下、加筆記事

 

GAME1のあと、秋田ノーザンハピネッツの前田顕蔵ヘッドコーチは「よく勝ったな…。入りが重くなりシュートも入らず、フィニッシュも決まらずディフェンスに簡単なミスがある中、我慢して我慢して最後に勝ち切れた反省の多いゲーム」と振り返っていた。12月を8勝2敗で乗り切って迎えた新年初戦で“勝率1割台”の相手にあわや…というところまで追い込まれたのだから当然だ。

確かにGAME1の秋田ノーザンハピネッツはその立ち上がりでシュートがリングに嫌われ完全に浮足立っていた。やはり“入り”は大事だ。そこは何度経験しても難しい。

連敗中、第1クォーターでコケることが多かった広島ドラゴンフライズはGAME1で“手ごたえ”を掴んでいた。

そしてGAME2では10試合ぶり先発となる岡本飛竜が“勝負手”としてコートに送り込まれたのである。

TIP OFF前から集中していた岡本飛竜は第1クォーター、そのすべてをぶつけるような動きを続けた。

秋田ノーザンハピネッツの司令塔は広陵高出身、B1に“広島魂”を持ち込んだ大浦颯太。開始3分、岡本飛竜がスチールを成功させるとすぐに大浦颯太がファウルを仕掛けてきた。岡本飛竜はその直後に大浦颯太を振り切ってレイアップを流し込み、これで4−3とまずは逆転…両者の激し過ぎるバトルはさらに続くかに思われた。

ところがそのすぐあと、大浦颯太に代わって長谷川 暢がコートに入った。岡本飛竜の方は残り1:55までコートに立ち4得点3アシスト。だが、岡本飛竜のパフォーマンスはそのあと高いテンションを維持できず、終わってみれば6得点4アシスト…

その分、田渡凌がしだいにキレのある動きへとシフトした。出場タイム20:01で15得点5アシスト。その田渡凌が試合後のリモート会見で、GAME1の大接戦とGAME2大敗の理由がよく分かるようなコメントを残した。

田渡凌の話
ここ最近、あまり(自分の)プレータイムがない中で、自分らしさを完全に見失っていたので、もう一度、新年になったからじゃないですけど…

(12月に)渋谷と(青山学院記念館で)試合をした時に(見にきていた)兄(田渡3兄弟の次男・修人、サンロッカーズ渋谷SG)にも「お前もっとこうじゃん」と言ってもらえたし両親も来てたんですけど両親(ともにバスケ経験者、父・優は東洋大学京北高等学校バスケットボール部監督)も「もっとこうだったんじゃない前は」と。自分を見つめ直す時間がすごくあって、その中で、やっぱり秋田さんはプレッシャーがすごく強いし、僕がアタックした理由は、ほかにパスを出すところがなかったというのももちろんですが、それでもやっぱりペイントの中に入っていく力というのは自分はあるはずだと思ってやっていたので、それを途中からどんどん出していこうという気持ちでやりました。

それがまあ、いい結果になったとは思うんですけど、それでもやはりコートを落ちつかせたり、プレーを遂行する部分でコントールできなかった…

秋田さんは、うまくローテーションして40分間エナジーが落ちないチーム。自分たちが疲れていても相手は足が動くし、代わって出てくる選手みんながちゃんと仕事をしてくる印象が強かったです。運動量とか身体能力で大したアレはないと思うんですけど、出てくる選手がみんな元気で出ている時間は100パーセント力を出すチームなので、それは見習わないといけないと思うし、それ以上に自分たちももっともっとそれに打ち勝てるように。体力もそうですし、コンディションを上げなくてはいけないと改めて思いました。

(インターバル明け、次節に備えて)たくさんやらなきゃいけないことはあると思うんですけど、まずは選手間でコミュニケーションを取ったり、ミーティングをしたり。前半戦何が悪くてこうなっているのかを理解しないと、闇雲に練習しても打開策は出てこないと思うので。課題をひとりひとりがしっかり見つめて、それを練習や試合で、特に一日一日の練習で少しでも強くなれるようにという意識でみんなが臨めば必ず勝てるチームになると信じています。

自分は去年までなかなか勝てないチーム(横浜ビー・コルセアーズ、3季連続B1残留プレーオフを経験)にいたので、こういう経験をしたことがあるのですけど、今広島にいるメンバーを見て、勝てないはずはないと思うのでここで、ひとりひとりがステップアップするという気持ちをもってやれば後半戦必ず戦えると思いますし、まずは自分は何が悪いのかに焦点を当てて見つめ直さないといけないことがたくさんあると思うのでそれを見つけて課題を克服したいと思います。

田渡凌の言うように、秋田ノーザンハピネッツは総合力で高いテンションを維持し続けた。先発は2試合とも一緒。でも、アレックス・デイビスとカディーム・コールビーの2枚看板の出場タイムはともにGAME2で減少し、その分を全員でカバーした。

一方の広島ドラゴンフライズはGAME1で26得点のグレゴリー・エチェニケはこの日、わずかに1得点。

12月5日、6日の第11節、アウェーでの秋田ノーザンハピネッツ戦は73−95、78−84のスコアで連敗した広島ドラゴンフライズだが、グレゴリー・エチェニケは21得点と16得点だった。GAME2は第3クォーターを終わって64−62とリードできたのに、第4クォーター14−24と息切れした。

B2では他を圧倒する力を有していた広島ドラゴンフライズだが、B1で互角に戦おうと思えばチームの総合力不足、という結論に達する。

前半戦27試合で4勝23敗は全20チーム中、単独最下位。B2降格のない特別なシーズンにあって負け続けるチームに必要なことはただひとつ。苦労を重ねてやっと辿りついたB1の舞台で、もう2度とこの屈辱を味合わない、ブースターに味合わせないための、来季以降を見据えた総合力の向上、を急ぐことになる。

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