画像は森下
5月3日 ●2-3 巨人 マツダスタジアム
通算13勝17敗2分け
4位変わらずも首位阪神まで最大8差
18時開始・3時間21分、16,387人
相手先発 畠〇5回3分の2、7安打2失点
本塁打 鈴木誠7号②
抹消 野村
登録 大盛
一番セカンド菊池涼
二番センター羽月
三番ライト鈴木誠
四番レフト西川
五番キャッチャー坂倉
六番サード安部
七番ファーストクロン
八番ショート小園
九番ピッチャー森下●(6試3勝3敗)7回117球7安打3失点(自責3)
塹江
栗林
最後の砦、森下で負けた広島は、コイの季節にもかかわらず佐々岡監督になって最長の5連敗となり借金4。栗林がデビューから13試合連続の無失点でプロ野球タイ記録に並んだが、詰めかけたカープファンは心から満足してはくれないだろう。
ちなみに昨年も5月4日からマツダスタジアムでは阪神3連戦が組まれていた。コロナによる緊急事態宣言の全国拡大により、プロ野球とは無縁のゴールデンウィークになっている。
それから1年。去年5月の時点ではまだ一度も投げていなかった森下は今や侍ジャパン先発候補に名を連ねるまでになった。
が、経験を重ねるほどに考えることも増える。相手もあの手この手で応戦してくる。
それがこの日の森下にとっては自己最多となる1試合3発被弾に繋がった。三回、鈴木誠の2ランで2対1となった際、昨年の森下ならどんなピッチングになっていたか?
森下は去年、巨人とは2度しか対戦していない。計13回を投げ3失点。被本塁打ゼロ。亀井、丸、中島に適時打された。
今季はこれが初対戦。その初回に投じた10球目を坂本に左中間スタンドに運ばれた。坂倉の構えるミットよりすいぶん高く入った142キロだった。失投だ。
それでも五回を終えて被安打3の80球。ほぼ理想的な展開に見えた。ところが六回、梶谷、坂本の一、二番を三振に仕留めて4者連続三振としたあとに落とし穴。丸に右中間スタンドに同点弾を持っていかれた。
初球ファウルのあとのカーブ。これを丸は早めに右足を上げ、ずいぶん間を作ってからすくい上げた。第1打席中前打、第2打席は空振り三振だったがその間、カーブはゼロ。逆に読み切っていたのではないか?森下は甲子園でも佐藤輝にカーブを柵越えされたが、それとはまた別の意味で手痛い一発になったことだけは間違いない。
六回に22球を要した森下は102球で七回のマウンドへ。そして103球目の146キロをウィーラーにバックスクリーン右に叩き込まれた。
ウィーラーはコロナ感染に見舞われながらも打率は5割を超え、第1打席でも雰囲気のある左直を放っていた。初球はボール球から入る必要があったが、投げるたびに経験を積む坂倉とのバッテリーでそれができなかった。
「新人王森下」は10勝3敗で被本塁打6。今年はもう3敗目で被本塁打数も6。森下と坂倉はここからまた新たな課題を乗り越えていくことになる。(ひろスポ!・田辺一球)