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2021年06月14日
編集部

マツダスタジアムに負のオーラ…四球連発病の薮田をセパ真剣勝負の場に呼び込んだのは誰の発想?

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薮田
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画像は2018年2月のキャンプで初の実戦登板のあと緒方監督に厳しい言葉をかけられる薮田、この日を境に薮田は同じことの繰り返しになっている

 

6月14日 ●2-3 西武 マツダスタジアム
通算18勝31敗8分け
DeNAに-0・5差の最下位、3位ヤクルトまで最大9・5差、首位阪神まで最大16・5差
18時開始・3時間22分、8,588人(緊急事態宣言下の延期試合)
相手先発 與座3回無安打無失点
本塁打 -

一番セカンド菊池涼
二番センター羽月
三番ショート小園
四番ライト鈴木誠
五番ファースト坂倉
六番レフト西川
七番サード林
八番キャッチャー石原
九番ピッチャー薮田4回3分の2、93球3安打2失点(自責2)
コルニエル●(22試合1敗)
中田
バード

 

広島打線は西武の6投手継投の前にわずか2安打。それでも四回、林の2点打で一度は逆転したが五回途中で薮田を救援したコルニエルが同点打を許すと八回の一死満塁でセンター羽月が代打中村の浅いフライをポロリとやって決勝点をプレゼント(記録は犠飛)した。

だが問題はそこではない。

この日、先発の薮田がそもそもなぜ今季初の一軍登板となったのか?その必然性がまるで感じられない。

月曜のゲームでローテの谷間。しかも交流戦を前日まで15試合戦ってまだ一度も先発投手に勝ちがついていないボロボロ状態。二軍から人材を、というのはわかるが、それならスコットの方が先だろう。

スコットは6月1日のウエスタン・リーグ中日戦(由宇)で5回2安打1四球。一方の薮田は5月30日のソフトバンク戦(築後)で5回8安打5失点だった。

スコットはそのあと、九里や床田が二軍で先発したため出番がなくなり?薮田の方は6月8日の阪神戦(由宇)で登板機会を与えられた。

結果は7回4安打3失点の自責ゼロ。ただし一度良かったから、それではとはならいのが薮田だ。

スコットは12日のオリックス戦でやっと登板機会があり結果は6回2安打無四球で3試合13イニング無失点の飼い殺し状態…

薮田は2017年に15勝3敗の抜群の数字を残しリーグ連覇に貢献したが、翌18年2月のキャンプ早々に緒方監督に激怒された。まったく準備ができていなかったからだ。

そして開幕を迎えて四球連発病が始まった。特に大事な場面で左打者を迎えた時の症状は正に”病的”。5回3分の1で8四球、うち7つが左打者、あるいは4回3分の2で7四球、うち6つが左打者、などなど…けっきょく19年も0勝1敗、20年も1勝2敗に終わっている。

二軍には他にも今季の実績で言えば薮田より上の矢崎もいる。6月3日の中日戦(由宇)で7回3安打無失点だったが中7日でオリックス戦(由宇)に投げ7回4失点と一軍切符を掴み損ねた。

傍目から見ても無理やりこの日に組み込んだ感の強い薮田は案の定、勝ち投手の権利がかった五回に豹変、一死から途中出場の新人左腕佐々木に四球を与え、岸遊ゴロのあとやはり左打席の金子も歩かせ、交流戦絶好調の森のことろで交代を告げられた。

勝利投手まであと一死ではあったがそれは「非常采配」でも何でもない。佐々岡監督も五回途中までで5四球の薮田にそんなチャンスなど与える必要なし、と判断したのではないか…。

それにしても8連敗の借金13は酷すぎる。マツダスタジアムでも8勝14敗。この日から入場できるのは年間指定席契約者のみとなったが、スタジアム全体が言い知れぬ負のオーラに包まれているのはいったいどういう訳なのか!これでセ・リーグ48勝、パ・リーグ47勝…(ひろスポ!・田辺一球)

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