画像は9月9日、練習後に河野直人GKコーチの誕生祝いをするサンフレッチェ広島レジーナ、9月誕生日の選手は4人もいる、快進撃で誕生日を祝うことがきるか…
サンフレッチェ広島レジーナはあす9月12日のWEリーグ開幕戦に向け、”準備”を終えた。
”準備”…は、ただの”準備”ではない。これまでチーム関係者、選手、スタッフが数えきれないぐらいに繰り返してきた「ゼロからのスタート」を言う。
ゼロが5になったのは中村伸監督就任発表から一週間後の2020年12月25日。チーム最初のメンバーとしてDF近賀ゆかり、MF中嶋淑乃(ともにオルカ鴨川FC、今季よりなでしこリーグ1部)、増矢理花、島袋奈美恵(INAC神戸レオネッサ、WEリーグ)、GK木稲瑠那(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース、WEリーグ)が発表された。
年が明け、その後メンバーは増え、1月24日、広島市安佐南区の広島経済大学フットボールパークで女子チームセレクションの審査があった。
こうして集まった初代メンバーは25名。2月15日、初めてとなる合同練習があった。
チーム名、サンフレッチェ広島レジーナ決定は3月8日。それから半年。初代キャプテンの近賀ゆかりは晴れの舞台を前に「チームのやるべきこと、目指すサッカーっていうのが揃ってきた状態」と自信を見せる。
日本代表、国際Aマッチ出場100試合。百戦錬磨の近賀ゆかりの新生レジーナでのポジションは前線とディフェンスラインを多彩なパターンで結びつけるボランチ。
開幕に向けインタビューにこたえる近賀ゆかり
小川愛、文字通り、新鮮力…
開幕に向け総仕上げの練習風景から
そこには最初の5人の中のひとり増矢理花もいる。慶応義塾体育会ソッカー部女子で実績を残し広島の地に新たな活躍の場を求めた小川愛とのコンビが、サンフレッチェ広島レジーナの心臓部に当たる。
サンフレッチェ広島レジーナには副キャプテンも3人いる。ふたりは4バックの最終ラインを形成する。木崎あおい、中村楓副キャプテン、左山桃子、松原志保副キャプテン…
志保副キャプテンの妹、松原優菜や内田好美ら”守れる人材”も多数いる。
ゴールは木稲瑠那、福元美穂が守る。
オレンジビブスがディフェンスライン、左手前から木﨑あおい、中村楓、松原優菜、右奥は攻撃のカナメ上野真実
GK福元美穂(左)と木稲瑠那
WEリーグに挑む19歳、柳瀬楓菜
スピードを武器に攻める立花葉
上野真実の初ゴールは…
副キャプテンは攻撃の中心にもいる。上野真実。プレマッチで格上のWEリーグ勢を相手に2ゴール。「ほんと、たのしみ、ワクワクしています。自分で決める気持ちで…」と頼もしい。
誰も経験したことのないWEリーグの20試合をどう戦うか?
そのためには多彩な攻撃が必要で、例えば1月の全日本高校女子サッカー選手権で2年連続5度目の優勝を飾った藤枝順心からレジーナのユニホームに袖を通した柳瀬楓菜が19歳の若さでどんなパフォーマンスを披露してくれるか?
攻撃陣の顔ぶれの多彩で、2020年にはなでしこリーグ2部の得点王の中嶋淑乃や山口千尋らに加えて「一般公募でネットで普通に申し込んだんです。プロになりたかったんです」とひろスポ!のインタビューに答えた立花葉も出場機会が多くなりそう。
チームは9月11日午前、広島市内で最後の調整を終え遠征先の埼玉県内に移動する。
夢にまで見た開幕戦キックオフまであと20数時間…
レジーナ・女王への道の最初の一歩で、”準備”してきたその成果が試される。(広島スポーツ100年取材班)
サンフレッチェ広島では9月11日午後7時キックオフの横浜F・マリノス戦試合会場、エディオンスタジアム広島で「WEリーグ開幕記念!サンフレッチェ広島レジーナ展」を開催する。
日本初の女性プロサッカーリーグ「WEリーグ」開幕を記念し、サンフレッチェ広島レジーナに関する展示がある。
展示場所は場外おまつり広場、展示ブース。試合開始4時間前から試合開始まで(午後3時から午後7時)
なお、サンフレッチェ広島レジーナホーム開幕戦は、9月18日(土)午後6時から、広島広域公園第一球技場、マイナビ仙台レディース戦。
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