画像はトレーニング機器などのなくなったトレーニングクラブ「アスリート」
「平成の鉄人」金本知憲、カープリーグ3連覇の原動力となった新井貴浩…有名選手やアスリートの“活動拠点”としてその名を知られる存在になった広島市東区のトレーニングクラブ「アスリート」が閉鎖されたようだ。
トレーニング機器など、関連のものは10月28日までにすべて運び出され、10月29日現在、電話も通じない。ホームページはそのままになっており、HP上の「ニュース」は8月27日まで更新されている。今季、プロ1号を放ったカープ中村奨成選手がバットをプレゼントしたことなども記されている。
またHP上には同クラブに関する新聞記事も複数紹介されている。
デイリースポーツは頻繁に同クラブのことを連載コラムで綴ってきた。最近では10月20日付のコラムの書き出しが「平岡洋二に会いに島根へ行った」(中略)「平岡は広島のトレーニングクラブ「アスリート」代表で、あまたのプロ野球選手、アスリートが師事し…」となっている。
同クラブはHPによると株式会社 アスリートが運営しており、平岡洋二代表取締役。会社設立は1989年10月。「トレーニング施設の経営及び施設の利用に関する指導・研究・管理、 器具の開発・製造及び販売、その他食品・衣料などの販売、 講演などの引き受け」がその業務。
広島市西区のJR横川駅近くでのトレーニング施設をスタートさせたのち、活動拠点を東区のアストラムライン牛田駅そばに移した。広島東洋カープ、サンフレッチェ広島、阪神タイガースなどプロ選手も多数利用した。また、年明けの自主トレ取材では多くの報道陣が詰めかけ、ファンもやってくる“人気スポット”だった。
1994年10月の広島アジア大会を控え、1993年5月には「広島アスリートマガジン」も発刊した。しかし出版関係では執筆者側への支払いが滞るなどトラブルが絶えず、2003年3月号から発行元が有限会社サンフィールド(現株式会社サンフィールド)に移った。
本業のトレーニング指導に関しても、現在地は立地に恵まれているとは言い難い。新型コロナウイルス感染防止の観点から多く制約がある中、広島市内でも様々な形式のトレーニング施設が“乱立”気味に展開されており、会員獲得競争は激化の一途…
なお、ネットで検索すると福山市の社会人硬式野球クラブチーム「福山ローズファイターズ」のホームページのトレーニング部門で平岡洋二氏を確認することができる。