画像は一本締めの音頭をとる野間
マツダスタジアムで秋季練習を続けてきた広島は11月21日、正午前に全日程を終えた。
最後に内野で大きな円陣を作り、その真ん中で野間が一本締めの音頭を取った。
野間は来季8年目。今季74試合に出場して68安打2本塁打。メジャー挑戦の鈴木誠の132試合138安打38本塁打には遠く及ばない。学年は鈴木誠より2つ上だ。
鈴木誠と同年齢の西川も加わり、グラウンドではこの3人が一番長く一緒にいた。SEIYA魂を引き継ぐのは、まずはこのふたり、だ。だが、西川以外の外野2枠は未定の状態にある。厳しい状況だ。
秋季練習は大野練習場組と一軍首脳陣のチェックが入るマツダスタジアム組、曾澤、長野らの自主練習組に分かれたが、当初はマツダスタジアム組に名前のなかった育成1年目、背番号121の二俣が呼ばれ、この日も打ち上げ直前まで特打に参加した。
外野と捕手の二刀流で来季は勝負する、という中村奨も一緒に打った。ともに右打ち。だが鈴木誠のあとを追いかけるようになるまでには長い時間を要する。
前日20日の日本シリーズ第1戦は、誰の目にも見どころ満載だった。
広島目線からすれば、高津vs水本・梵…連合の戦い、に相応しいレベルの高さだった。
中でも村上宗隆の2ラン、吉田正尚のサヨナラ打は”大将同士”の斬り合いのような鋭さだった。
ともに東京五輪、金メダルの伝道師…
広島にもせっかく素晴らしい伝道師がいたのに、もうマツダスタジアムでの練習でその姿を見ることはないはずだ。
緒方前監督の下、日本シリーズに2度挑んだ時には黒田博樹、新井貴浩がいた。
”大将”不在となる広島が、日本シリーズの舞台に戻ってくる風景、それはいつどんな力によるものか?
鈴木誠の穴が果たしてどれほどのものになるか?1年後の今ごろ、それがはっきりする。
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(2021年11月12日掲載)