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2014年09月09日
編集部

G大阪の強力2トップ対広島ゼロトップ…、ナビスコ杯4強のサンフレッチェ広島、天皇杯G大阪戦も「勝つ!」

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連戦が続く中、大事な役回りとなる青山に練習後、話しかける森保監督

 

サンフレッチェ広島は午前中、広島市内で非公開練習を行った。

7日、アウェーの浦和レッズ戦に引き分けてナビスコ杯ベスト4入りした広島はあす、ホームのエディオンスタジアム広島にガンバ大阪を迎えて天皇杯4回戦を戦う。

この試合に勝てば天皇杯もベスト8に進出。今年の天皇杯元旦決勝戦で横浜F・マリノスに敗れた広島の森保監督は「元旦の決勝で負けて悔しい思いをしたので、今度は準優勝ではなく優勝のタイトルを取りたい」と話し「その前にこの連戦を、目の前の試合をどう勝っていくか…」「まあたくさん試合ができるのはいいこと!」と最後は自身に言い聞かせるようにコメントした。

森保監督の言う「連戦」はJ1リーグ、ナビスコ杯、天皇杯を同時に戦うために避けては通れない道で、3、4月にACLに参戦した時と同様、チームにとっては非常にハードなスケジュールが試練としてのしかかる。

8月27日(水)ホームで天皇杯3回戦・水戸戦 1-0〇
8月30日(土)アウェーでJ1第22節・徳島戦 1-0〇
9月3日(水)ホームでナビスコ杯準々決勝・浦和戦0-0△
9月7日(日)アウェーでナビスコ杯準々決勝浦和戦2-2△
9月10日(水)ホームで天皇杯4回戦・ガンバ大阪戦
9月13日(土)ホームでJ1第23節・ガンバ大阪戦

特に9月7日から13日は7日間で3試合を消化することになる。

試合間隔が短いため、インターバルで新たな練習には取り込みにくい。そのぶん、この日の非公開練習などでアクセントを入れ、短い練習時間でも最大限の効果を得ることができるよう集中して全体練習を行っている。

報道陣に貌まれる森保監督
練習後、報道陣に囲まれる森保監督

強敵・浦和とのナビスコ杯準々決勝に競り勝った広島だが、G大阪はそれ以上に手ごわい相手でもある。

3月23日のJ1第4節、広島はアウェーでG大阪に1-1で引き分けた。だが、今のG大阪の攻撃力には目を見張るものがある。

ブラジルW杯の期間中のインターバルが明けてからG大阪はいきなり5連勝、そのあと名古屋に0-1●、甲府に3-3△と足踏みしたが第22節の新潟戦は5-0の爆勝だった。

この間の8試合でG大阪は23得点をマーク、「攻撃は最大の防御」を地で行く戦いで失点わずかに5点…。

天皇杯3回戦の徳島戦も1-0で無失点勝利。ナビスコ杯準々決勝は第1試合こそ1-1で神戸に引き分けたが第2試合はこれも3-0の快勝だった。

森保監督が「強烈な破壊力を持つ」と表現するG大阪のツートップ、宇佐美とパトリックに代表されるその多彩な攻撃を広島のディフェンスがどう分断していくか?

パトリックは今季、出遅れたG大阪がW杯インターバル明け以降の切り札として緊急補強したが「甲府時代の力強さにガンバのパスサッカーの要素が加わりさらに脅威が増している」(森保監督)というから危険極まりないことは間違いない。

スカウティングビデオでその動きを観察した森崎和も「甲府時代にやっているから特徴はわかっている。でも今はツートップが調子いいのでしっかりケアしないといけない」と警戒心を露わにしつつ「ナビスコ杯準決勝のことは1回忘れて、天皇杯もチャンスがあるのでそこにまず集中する。勝てばそのあとのリーグ戦でもやりやすくなる、あすは勝つことが大事!」とホームでの2G大阪戦2戦必勝を目標に掲げた。

サンフレ居残り練習
G大阪との2連戦を控え、佐藤寿人らは全体練習終了後に居残りで体を動かす

第94回天皇杯は波乱続きですでに前回、93回大会の覇者・横浜F・Mは3回戦で敗退。J1リーグ上位勢の鹿島、川崎F、柏、FC東京らも姿を消し、残ったJ1勢は広島とG大阪のほか、鳥栖、名古屋、大宮、C大阪、清水、甲府と計8チームとなった。

J1勢が少ないということはそれだけ天皇杯の優勝タイトルもトライしやすい状況下にある。

現在、広島のFWは佐藤寿人ただひとり。石原と浅野は調整中、売り出し中の皆川はアギーレジャパンのメンバーとして今夜、横浜国際であるベネズエラ戦に臨む。

ただし今夜の代表戦ではスタメンの大幅変更も検討され、先のウルグアイ戦でスタメン出場した皆川には出場機会がない可能性もある。

「(同じく日本代表の)水本も皆川も(あすのG大阪戦での出番は)十分にある。きついかもしれませんがそれが代表の宿命」と森保監督。

さらに先の浦和との第2戦では後半途中から佐藤寿人を下げ、高萩ら従来の二列目をうまく前線で機能させる作戦を取ったが「中盤の選手でもやれたし、結構楽しめたかな」と森保監督のコメントは最後までプラス思考だった。

展開にもよるが時間帯によってはG大阪の強力2トップ対広島ゼロトップ。

広島はロースコアの展開に持ち込み、地の利を活かしながらG大阪を一気に2度、叩くことができるか?

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