画像は折り鶴を捧げるメキシコのクラブ・レオンの選手たち
今年の夏休みで3度目を迎えたHiFA(ハイファ)平和祈念2022のBalcom BMW CUP 広島国際ユースサッカーと広島女子サッカーフェスタに参加している、U-17日本代表、クラブ・レオン(メキシコ)、女子のU-15長崎県選抜とU-15日本女子代表、計4チームの選手と関係者が8月9日、広島市中区の平和記念公園を訪れました。
一行は広島平和記念資料館で被爆の実相を見て回り、原爆ドームなどを見学しました。
そんな中、一番意欲的だったのがクラブ・レオンの選手たち。広島県、広島市、広島県サッカー協会の連携により今回の広島訪問が実現しました。
マツダ株式会社のメキシコ工場の稼働などにより、広島県とメキシコ・グアナファト州は友好提携を結んでいます。サッカーを通じて、若い世代が「ヒロシマ」を直接、見聞きすることで、両者の関係はさらに深いものとなりました。
今回、来日するにあたりクラブ・レオンでは組織をあげて準備を進めてきました。スクールの子どもたちにも折り鶴を折ってもらったり、公園内にある原爆の子の像のモデルにもなった佐々木貞子さんのことや原爆の恐ろしさについて事前に知識を深めてきました。
資料館を見て回るその目や態度はとても真剣で、スマホを手に、何度も足を止めて展示物や説明に見入っていました。
見学を終えたあとはさっそくミュージアムショップへ。たくさんお土産を購入しましたが、その中には、2021年6月10日、広島市安佐南区の広島広域公園陸上競技場(エディオンスタジアム広島)で、なでしこジャパンとの国際親善マッチに臨んだウクライナ代表に広島から贈られた、あの八重洲おりづるなども含まれていました。
資料館を見学するクラブ・レオンの選手たち
ミュージアムショップでも真剣…
ウクライナ代表にも贈られた八重洲おりづる
原爆の子の像に捧げる折り鶴が配られる
捧げられた折り鶴
事前学習した原爆ドームをバックに記念撮影
※※八重洲おりづる…国際平和文化都市、広島市で1センチ四方の紙からひとつひとつ心を込めて手折りでつくられています。縁起の良いおりづるは色々な願いを込めて古くから折られてきました。広島では平和のシンボルでもあるおりづる。みんなの願いが叶い笑顔や喜びが溢れていくことは、世界平和につながっていきます。いつでも身に付けられるおりづるとして、ピアス、イヤリング、チャーム、ペンと多彩なラインナップが揃っています。おりづるタワー、原爆資料館、広島駅ekieしま商店、宮島口ettoしかとレモン、宮島まる福物産、銀座tau、オンラインショップyaesuorizuru.theshop.jpで購入できます。
選手たちはそのあと、原爆の子の像を訪れ、もう一度説明を受けたあと折り鶴を捧げ、順番に像の鐘を鳴らしました。
スポーツでいつか、世界がひとつになれる日まで
広島滞在はこの日も含めてあと3日。ピッチの上とピッチの外で経験したたくさんのことを、折り鶴とともに母国に持ち帰ります。
(広島スポーツ100年取材班)
※「川風の街、七色の光」は、戦前戦後を通じて広島の人々の生活に深く関わってきたスポーツのある風景を、この街の未来に繋げていくために”そのまま切り取って”残しておく、ひろスポ!連載コーナーです。(田辺一球)
被爆77年目、原爆の日翌日の広島で「平和への願いや希望、夢をこのボールに込めて…」~川風の街、七色の光#65 | 【ひろスポ!】広島スポーツニュースメディア (hirospo.com)