画像はドラフト関連ニュースを伝える2022年10月21日付のスポーツ紙
10月20日、都内でドラフト会議があり、広島は高校生投手1、高校生野手2、大学生野手1、社会人投手3(右腕2と左腕1)を指名した。育成では3人を指名。1、2位は大学生外野手で3位は高校生左腕という結果になった。
広島指名選手
1位 斉藤優汰(苫小牧中央高・投手)右投右打、189センチ、91キロ
2位 内田湘大(利根商高・内野手)右投右打、183センチ、89キロ
3位 益田武尚( 東京ガス・投手)右投右打175センチ、86キロ
4位 清水叶人( 高崎健康福祉大高崎高・捕手)右投左打、176センチ、83キロ
5位 河野佳(大阪ガス・投手)右投右打、 176センチ、80キロ
6位 長谷部銀次(トヨタ自動車・投手)左投左打、184センチ、85キロ
7位 久保修(大阪観光大・外野手)右投右打、181センチ、81キロ
育成
1位 名原典彦(青森大・外野手)右投右打、182センチ、82キロ
2位 中村貴浩(九産大・外野手)右投左打、177センチ、85キロ
3位 辻大雅(二松学舎大付高・投手)左投左打、182センチ、79キロ
その“成果”は1年後、3年後、ギリギリで5年後になってみないと分からない。ただし、広島には「ポスト鈴木誠也を探せ」という喫緊の課題がある。1年目の今季はその穴が埋まらなかった。今回のドラフトも含めて、来季は誰かが結果を出す必要がある。
他球団が指名した選手の中にそうなりうる人材はいた。
その筆頭が阪神外れ1位の森下翔太外野手(中央大)。カープファンの間では「名前からしてカープに…」と注目されていた右のスラッガーだ。2020年ドラフト2位で中央大からDeNAに入った牧秀悟のようになれるかもしれない、という声がある。
森下翔太は指名されたあとテレビカメラに向かって「新人王をまず一番の目標としている」と語った。岡田監督も何度も「即戦力」「右の外野手」と口にした。それこそが広島にふさわしい人材ではなかったか?
しかも森下翔太は、NHK広島放送局が番組制作のため事前取材したインタビューの中で話を振られると「誠也さんの後釜になれる自信を持っている」と言い切り、特徴は「逆方向への長打力と打点を稼ぐこと」とほとんど鈴木誠也2世のようなコメントになっていた。
またこのインタビューを流した同局「みんなのカープ県民大会議」番組内(10月14日初回オンエア)で「県民」アンケートを集計した結果、カープファンが希望する1位指名選手ランキングの2位が森下翔太だった。(1位は巨人が交渉権を得た高松商の浅野翔吾外野手)
巨人が2位指名した慶大の萩尾匡也外野手(180センチ85キロ、右投右打)も関係者の間では「トリプルスリーも狙える」とされる逸材だ。こちらもNHK同番組のインタビューに対して「逆方向への長打が武器」「トリプルスリーを目指す」「打撃は誠也さんを参考にしています」とカープファンが泣いて喜ぶようなコメントを残していた。…なのに巨人。
高校生の右の大砲候補にも気になって仕方ない逸材がいたが、西武がさっさと2位指名した。佐伯鶴城高の古川雄大外野手、右投右打。を指名した。186センチ、90キロ。「新井監督の現役時代を彷彿とさせる」の声もある。広島の広瀬純二軍打撃コーチ(2022シーズン)や、かつて広島で監督として指揮を執った野村謙二郎氏、阿南準郎氏の母校だから縁もあっただろうに、スルーして大丈夫か?
それにしても広島は来季、誰が四番を打つのだろうか?ライアン・マクブルームは六番、七番辺りが適任。ドラフト初体験となった新井貴浩監督は「100点満点」と語ったが、まさか「四番新井兄」を復活させるつもりじゃ???